尋常性乾癬とは表面に白いフケのようなものを付着する境界のはっきりした皮膚病変が出現してくる病気です。
主に青年期から壮年期にかけて発症する皮膚の病気であり、内臓などを侵すことはありませんが稀に関節の炎症を伴うことがあります。
全身いたるところに皮疹が出てきますが、特に肘、膝などの骨の出っ張った部位に特に集中して皮疹を生じることが多いです。
決して他人にうつる病気ではなく、命を脅かすこともまずありませんが悪くなったり良くなったりを長期間にわたって繰り返す慢性の病気です。
患者さんにとっては定期的な通院が必要であるだけでなく、発疹を見られるという意味で周囲からの視線を意識することもあり、生活の質(Quality of Life; QOL)を著しく低下させる疾患です。
研究が進むにつれ、皮膚における免疫システムの異常・暴走を来たしていることがわかってきました。
しかし残念なことに発症の詳しい原因について詳しいことはまだ分かっておらず、根本的な治療法も見つかっていないのが現状です。