アトピー性皮膚炎と聞くと皆さんはどのようなイメージをもたれるでしょうか?
「アレルギーの病気」「全身に湿疹ができる」「湿疹は無くても皮膚がかさかさしている」などといったイメージを持たれる方が多いと思います。
実際にアトピー性皮膚炎の一番大きな特徴といえば「幼少期から始まる湿疹」です。
乳児期より頭、顔から湿疹病変が出現し、幼小児期になると体全体に拡大し、特に首、肘、膝など大きな関節の部位に強く湿疹が見られます。
また、アトピー性皮膚炎の患者さんは喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、食物アレルギーも高い割合で合併します。
それではアトピー性皮膚炎の原因は「持って生まれたアレルギー体質」が原因なのでしょうか?
それとも「皮膚自体に原因がある病気」なのでしょうか?
実は免疫学の進歩によってアトピー性皮膚炎に関してはその原因と発症機序は明らかになっています。