5月から虫刺されの被害が増加しております。
前回はやけど虫の被害について書かせていただきましたが、今回は「蚊」についてです。
皮膚に関しては「外部からの異物を効率よく排除する」システムが備わっています。
蚊に関して、ヤツラは皮膚に血液が固まりにくくなる「唾液」を注入して吸血します。
しかしこれは皮膚にすると異物を注入されたことになるため免疫システムが蚊の唾液を排除しようと活動を起こします。
蚊の唾液で汚れてしまった皮膚をきれいにするために
1:蚊の唾液を洗い流す。
2:蚊の唾液で汚れてしまった皮膚そのものを破壊して、新しい皮膚に作り直す。
という大まかに二つの反応を起こす細胞が集まってきます。
この反応が起きる際、免疫細胞から「痒みを起こす物質」が放出されます。
痒みを皮膚に起こすことで蚊の唾液で汚れてしまった皮膚そのものをはぎ取ってしまおうとさせます。
つまり「掻く」という行動は異物の侵入した皮膚を除去するという
非常に原始的かつ本能的な「免疫反応」なのです。
またこういった免疫反応が繰り返されるにつれ、効率よく蚊の唾液を排除するための流れが形成されるだけでなく
強く免疫反応・炎症反応が起こりすぎてかえって皮膚という頑丈な「壁」を破壊しすぎないようにする
免疫反応を調節するシステムも備わっています。
今回は「蚊」についてのラクガキですが、皮膚の免疫システムすべてに共通する現象が起こっています。
(*当然個人差もありますし、虫の種類によっては成人でも強く腫れたり痒くなります)
「皮膚で湿疹を繰り返し(遅延型反応の成立)、それが数年たつとだんだんと湿疹を起こしにくくなって
特定のアレルゲンに対するじんましん型の反応を起こすようになる(即時型反応の成立)」という現象は
科学的にも解明されています。
次回はこの件についてもうちょっと深くご紹介いたします。
ということで今回は蚊について2ページに渡ってマジメにラクガキ・・・
・・・してたらやたらと文字が多くなってしまったので、最後の3ページ目に次回予告を入れましたw
いや、「どんなにいじり倒してもいいよ!」と言ってくださったので・・・。