今日のニュースで卵アレルギー予防に関することが出ていました。

 

卵アレルギー 早くから食べると発症を予防

 

昨年発表されたイギリスの論文でピーナッツアレルギーに関して

小さいうちから食べた方がピーナッツによる食物アレルギーを予防できるという論文が出たということをご紹介させていただきました。

そのため来院されるお父さん・お母さん方には

「なんの症状もないのにアレルギー検査をして食事制限することはかえって食べ物アレルギーを誘発しやすくなります」

「小さいうちからなんでもしっかり食べて、いろんなものに触れることが体の免疫バランスを整えることになります。」

といつもお話させていただいてきました。

(下記は過去の日記へのリンク先です)

2015年4月15日 食べる、触れることは食物アレルギーの発症を予防できる!

2016年2月4日 食物アレルギー、アトピー性皮膚炎に関する最新の知見

 

イギリスではピーナッツアレルギーの患者さんが多いためピーナッツに関する研究・調査がされていたのですが

わが国では卵・牛乳などのアレルギーに関することが取りざたされる事が多いため卵アレルギーに関する調査が行われたものと思われます。

 

調査が行われた機関が発表した一文にも記載されていますが

「小さいうちから食べ物アレルギーになりやすい食物を控えた方がよい」という考えに関しては

全くと言っていいほど科学的根拠に乏しい研究内容によって行われてきた背景があります。

 

今回の研究はイギリスで行われた試験とほぼ全く同じ手法で

卵をしっかり食べさせてきた患者さんと卵を全く食べさせなかった患者さんでは

小さいうちからしっかり卵を食べた患者さんの方が卵アレルギーを起こしにくかったということを

科学的・論理的に証明している内容です。

 

もちろん特定の食べ物に関してショックになるようなアレルギー反応を示すものについては

決して摂取しないようにしなくてはいけません!

(2017年5月23日:誤解を与えかねない表現があったので一部修正いたしました)

本来採血による「即時型のアレルギー検査」とはそういった重度のアレルギー症状(アナフィラキシー)を生じる方に対して行われるべきものであり

なんでもかんでも調べれば良いということはありませんし、逆に不安の材料を増やしてしまうことになり

普通の生活を送るうえでも支障が出ることがあります。

 

今回の研究結果が皮膚科のみならず内科・小児科など広い範囲にわたって周知されることを望んでやみません。