皮膚科医も手荒れで悩みます | 福岡県福津市の『よしき皮膚科・形成外科』(アトピー性皮膚炎・巻き爪の治療、美容脱毛など)

診療所日記

皮膚科医も手荒れで悩みます

おはようございます!よしき皮膚科・形成外科、院長の吉木です。

それでは本日の診療所日記をお届けいたします。

手を使えば使うほど治らない

昨日は久しぶりに何も行事ごとがなかったので朝から夕方までぶっ続けで趣味のプラモデルを作っておりました。

我々アラフィフで分かる人には分かる、エリア88というマンガの主人公が乗っていたF-5、F-20タイガーシャーク、X-29の3機の塗装やらなんやらを朝からぶっ続けでイジリ倒すこと10時間、ようやくここまで仕上がってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この間塗装して、塗装の乾燥待つ間に他のプラモをいじって・・・とやっていたところ指先に激痛が!

みてみると案の定アカギレができていました・・・(´;ω;`)ウゥゥ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

原因は塗装に使用した有機溶剤による角層の破壊と、細かなパーツを指先で繰り返しいじることが考えられます。

アカギレも手荒れのひとつと言っていいと思うのですが、今回の私のように角層の破壊が手荒れ・手湿疹のスタートとなります。

一般的に角層が破壊される原因として一番多いのは台所用の中性洗剤が考えられます。「洗剤に負けた、カブレた」というより洗剤が角層をボロボロに破壊するためバリア機能が低下してしまいその状態で指を動かすと細かな亀裂がドンドンと広がっていきます。

そして特に冬場など、手を洗ったり濡らしたままにしておくとその水分は周囲にどんどんと蒸発していきますが、実は皮膚を濡らしてそのままにしておくと濡らす前よりも皮膚の水分量は低下してしまいます。

濡らす前を100とすると濡らしたら一時的に120まで上がりますが、そのまま放置すると80くらいまで下がってしまうイメージです。

そして指を動かすと小さい亀裂がどんどん広がっていき、炎症が生じて水疱・痒みを生じていき、さらにそのまま放置しておくと皮膚はどんどんと硬くなっていくためさらに亀裂が拡大しアカギレのような状態になります。

ところで「亀裂、小さな傷なのにどうして皮膚科を受診すると傷薬じゃなくてステロイド外用剤を処方されるの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

もちろん小さな傷から始まる手荒れなのですが、傷が治っていく段階(創傷治癒過程)があるのですが、手湿疹は「炎症期」と呼ばれる段階が長引いて治りにくくなっているため、まずは炎症を押さえないとその次の傷を治す段階である「細胞増殖期」になかなか到達しないからです。

炎症を止めないまま傷薬を塗るというのは火事で火を消さないままその上に建物を建てるようなものなのです。しっかりと火を消してからじゃないとせっかく建てた建物もまた燃えてしまいます。

なのでまずはステロイド外用剤などの炎症を抑えるお薬を使用して傷が治りやすい状態を作っておき、さらに水分の蒸発を防ぐために保湿剤を継続して使用することが大切になります。

一度こじれてしまった手荒れを完全に治すには・・・

1週間くらい仕事も家事も育児も何もせず手を全く動かさなければどんどんと良くなっていきます!

・・・ですがこれは現実的には難しいですよね。

こじれ上げてツライ状態にしないためには、お肌の弱い方などは特に手を洗ったり洗濯物を干した後などは速やかに保湿剤を塗布することで手からの水分蒸発を少しでも予防していきましょう!

いったんこじれてしまった手荒れはなかなかスッキリと完治するということは難しいです。特に食品関係、医療関係、美容師さんなどしょっちゅう手を洗ったり消毒したりするようなお仕事をされている方はなるべく手荒れを悪くしないよう、常にご自身の手のメンテナンスを心がけるようにしてみてください。

 

それでは今日も健やかな肌で素敵な1日を過ごしていきましょう!

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