おはようございます!よしき皮膚科・形成外科、院長の吉木です。
それでは本日の診療所日記をお届けいたします。
季節によって痒い場所が違う?
春になると顔、特に目の周り、首元などの露出した部位が痒くなり、
夏になると首、肘、膝裏、わきの下、足の付け根などの関節が痒くなり、
冬は背中、腰、スネが痒いという方が多く来院されます。
春に増える顔の痒み
春は花粉、黄砂、PM2.5などによる大気汚染物質がお顔に付着することが湿疹、痒みの原因であることが多いです。
また花粉症を持っている方で目の中が痒くなる人は無意識に瞼の皮膚をゴシゴシ擦ってしまい、それが原因で皮膚バリア機能の低下を生じ、そこに様々な大気汚染物質が侵入して湿疹を生じることもあります。
対策としては以下のことに気をつけてください
- 洗顔時は皮膚に摩擦を生じないよう泡を乗せて押さえる「泡洗顔」を心がける
- 帰宅したらできればすぐにお顔に付着した大気汚染物質を洗い流す
- 保湿剤による皮膚バリア機能の強化を行う
夏に増える関節の痒み
肘、膝、首、ワキ、足の付け根も特に皮膚が薄いだけでなく汗などが溜まりやすい部位です。
溜まった汗によりかぶれを生じることが湿疹、痒みの原因であることが多いです。またこちらについても掻くことでさらに皮膚バリア機能の低下を生じてしまい、痒い→掻く→バリア機能の低下→湿疹が悪くなる→痒くなる、という悪循環を生じてしまいます。
夏の痒み対策としては以下のことに気を付けてください
- 汗をかいて帰宅したらすぐにシャワー、入浴で汗を流す。
- お肌の弱い方は特に関節部分に保湿剤を使用することで汗によるかぶれを予防する。
- なるべく空調の効いたお部屋で過ごす
冬に増える背中、腰、スネの痒み
背中(特に肩甲骨回り)、腰、スネ(下腿)はお肌が乾燥しやすい傾向にあります。
特にご年配の方など加齢によるお肌のバリア機能が低下している方に多く痒みが見られる場所でもあります。
冬の痒み対策としては以下のことに気を付けてください。
- お風呂の温度を上げ過ぎない。できれば41℃以下を心がける。
- タオルでゴシゴシ皮膚をこすって洗わない。皮膚バリア機能の低下を招くだけです。
- 入浴後はできれば5分以内に、さらに浴室内で保湿剤を使用することで保湿効果を高められます。
季節によって痒み、湿疹が生じやすい部位を把握しておくことは特に乾燥肌傾向の方、アトピー性皮膚炎の方にとって大切な、保湿剤を使用した皮膚バリア機能の維持を考えるにあたって「そろそろ夏だから関節部分を気を付けよう」とか「春になって空気が汚れてきたから顔を気を付けておこう」とあらかじめ重点的に予防しておいた方が良い部位を予測することに繋がります。
また保湿剤の種類についても、夏はべたつくのがやだからさっぱりとしたローション系を中心に使用したり、冬はしっかりと保湿効果を高めたいからモッタリとした軟膏系を中心に使用したりと使い分けるなど季節に応じて使い分けることも、継続したお肌のバリア機能維持につながりますよ!
それでは今日も健やかな肌で素敵な1日を過ごしていきましょう!
