おはようございます!よしき皮膚科・形成外科、院長の吉木です。
それでは本日の診療所日記をお届けいたします。
リメイクバージョンの「北斗の拳」放送開始!
もう我々ジャンプ黄金期を生きてきたアラフィフ世代にはたまりません!
すでに4話放送されており今のところ全部観ています。
ケンシロウの声優さんも初代の雰囲気を踏襲しており「あたたたた!」も再現度バッチリ!
さて作中においてケンシロウはシンに指で胸に7つの傷をつけられていました。
その後数年たっても傷跡が残っているということは間違いなく皮膚の構造からすると真皮~皮下組織までの破壊が生じていることが分かります。
そして体脂肪率も低そうなケンシロウですのでおそらく胸の傷は大胸筋まで達しているものと考えられます。
またその後に続く腹部への刺創(刺し傷)ですが、その後にケンシロウは吐血していました。
ということは胸の傷は大胸筋を貫き肺組織まで損傷していたことや腹部の傷は胃も貫通しており、そこから大量の出血を生じ消化管からの出血による吐血、または肺組織からの出血により喀血していた可能性が高いことが考察されます。
これはさぞかし痛かったろうな・・・。
さて一般的に傷跡が残るか、残らないかということですが真皮まで完全に欠損していた場合はほぼ間違いなく傷跡が残ってしまいます。つまりケガをした時点でその深さによって傷痕が残る可能性が高いということです。
夜間や休日にケガをして救急外来を受診した後で「傷跡が残ったらいけないから形成外科に行きなさい」と言われたりすることがあるかと思います。
その後我々が診察することになった場合、真皮の浅いところまでの欠損(浅い擦り傷)であればキレイに治癒していくことをお伝えできるのですが、縫合処置を受けた傷を含め真皮を超えた傷の場合、私は「おそらく傷跡は残ります。まずは傷を治すことを第一に考え、その後傷跡がなるべく目立たちにくくなるような処置を行いましょう。」とお伝えいたします。
また縫合を受けた傷の場合ですが、理想的には一本の白くて細い線の傷になることが理想的です。
しかし皮膚は常に開こうとする力(張力)が加わっているため、縫合後に抜糸をしてからもその張力によって傷が開く方向に引っ張られ、幅の広い傷跡になってしまうことがあります。
そこで少しでも一本の腺の様な傷になるよう我々は抜糸後の傷に対してさらにそこから1ヵ月の間、傷同士を寄せるようにテーピング処置を行うことを患者さんにご説明しています。
これはケガの縫合に限らずホクロや粉瘤などのできものを手術で切除した場合においても同様に術後のケアとして皆さんに行っていただく処置となります。
切り傷を縫ったりデキモノを切除して縫合を行った後に少しでもキレイで目立たない傷跡にしていくための基本の処置と思ってくださいね!
それでは今日も健やかな肌で素敵な1日を過ごしていきましょう!

