おはようございます、よしき皮膚科・形成外科院長の吉木です!
それでは本日の診療所日記をお届けいたします。
「湿疹」の反応から「じんましん型」の反応へ・・・
以前「ずっと身に付けているアクセサリーから急にかぶれを起こすようになる」ことについて書かせていただきました。
皮膚の免疫システムは外部からの侵入物と常に戦い、排除しています。
皮膚の免疫システムは異物そのものを排除する反応だけでなく、
異物の侵入した皮膚そのものを破壊する反応があります。
またこの一連の免疫反応の中には、湿疹を起こして皮膚を破壊するだけでなく
侵入してくる物質に対してじんましんを起こすような反応まで誘導することがあります。
こういった免疫反応を「経皮感作」と言い、一般的に皮膚から侵入してくる異物に対しては
強力な免疫反応を生じるようになっています。
そのあまりに強力すぎる免疫反応が人体にとって不快な症状として現れる場合、
それを「アレルギー反応」と呼びます。
手荒れなどで手に湿疹、傷がある状態で食物を扱っていたらどうなるか?
当然外部からの異物は皮膚の中に容易に侵入しやすい状態になっています。
普段はスルーされるくらいの異物でも頻回に皮膚に侵入してきた場合、
ある日突然経皮感作が成立し、その食べ物に対する即時型免疫反応、アレルギー反応を生じてしまいます。
特に小麦粉など食材の中でも細かな粒子状になっているものは皮膚に侵入しやすいため、
「パンを作っている人」や「うどんを手ごねしている人」の場合、ある日突然「小麦アレルギー」を発症する可能性があります。
そういった方々は特に食材を扱う際に手に傷があったり、手荒れがある場合は手袋を着用することをぜひお薦めいたします。
今回は特に小麦について書かせていただきましたが、食物アレルギーを発症する機序で
特に特徴的なものもいくつかあります(クラゲ毒と納豆アレルギー、マダニと牛肉アレルギー・カレイアレルギー、など)
おいおいこれらについても書いていく予定ですのでお楽しみに。
それでは本日も健やかな肌で素敵な一日を過ごしていきましょう!