おはようございます!よしき皮膚科・形成外科、院長の吉木です。
それでは本日の診療所日記をお届けいたします。
帯状疱疹ワクチンの新たな効果の発見
先月「帯状疱疹ワクチン(シングリックス)が認知症の予防にもつながる」という研究結果が得られたことについて診療所日記でご紹介いたしました。
そしてつい先日、なんと帯状疱疹ワクチンは重篤な心血管疾患の予防にもつながるという研究結果が発表されました。

この研究は米国で行われたもので、もともと心臓に問題を抱えている人25万人を対象にシングリックスを1回以上打った場合において
- 心血管系トラブルの発生が46%減少
- 全体の死亡率は66%減少
- 心筋梗塞は32%減少
- 脳卒中・心不全がそれぞれ25%減少
といったようにシングリックスの接種によって劇的な心血管系トラブルの減少が確認されました。
なぜこのような効果が得られるのか?についてですが、帯状疱疹の原因となる水痘ウイルスが血栓(血液の塊)を形成しやすくするということが過去の研究で示唆されていました。そしてシングリックスを接種することで水痘ウイルスの活動を抑制することで血栓形成の予防につながると考えられているようです。
そして今回の結果ですでに心疾患を抱えている人において特に心血管系イベントの発生抑制効果が得られる可能性が示唆されました。
予防できる病気は予防して健康寿命のアップを目指す!
どんな病気も予防できることに越したことはありません。
特に心血管系の重篤なトラブルは生活の質(Quality of Life:QOL)を下げるばかりでなく、莫大な医療費もかかってしまいます。
もちろん規則正しい生活とバランスのとれた食事、適度な運動は健康な生活を送るうえで基本的なことですがその上でさらに重篤な病気を予防できる手段があればそれを取り入れない手はないと思います。
今回の帯状疱疹ワクチン(シングリックス®)については帯状疱疹の予防だけでなく、認知症や重篤な心疾患の予防にもつながることが分かってきたことで「多面的な健康増進ツール」として認知されるようになっていくことが考えられますね。
もちろん当院でも帯状疱疹ワクチンの予防接種を行っています(50歳以上から接種可能)。
帯状疱疹ワクチンの接種は予約制でおこなっているので接種希望の方はまずはお電話でご相談ください(ワクチンを予め取り寄せる必要があるため受診日当日の接種は行っておりません。)
お問い合わせ先
0940-39-3912
(0940-サンキューサンキューひふ)
それでは今日も健やかな肌で素敵な1日を過ごしていきましょう!