おはようございます!よしき皮膚科・形成外科、院長の吉木です。
それでは本日の診療所日記をお届けいたします。
唇、口周りに繰り返す湿疹
特にお子さんの間で口周り、唇に湿疹を繰り返すことが冬から春にかけて増えていきます。
原因の一つとしてはやはり空気の乾燥に伴った唇がカサカサしてくるためです。
唇が乾燥してくるとヒリヒリしてくるため、本能的についつい症状を和らげようと舐めてしまいます。
一時的に唾液によって乾燥やヒリヒリ感は落ち着いた感じがするのですが、実は冬場の皮膚は単に濡らしただけだとすぐにその水分が蒸発するだけでなく、濡らす前よりもかえって水分量が下がってしまうということが分かっています。
そしてまたカサカサするので舐める→すぐに蒸発する→余計カサカサするという悪循環に陥るだけでなく、舐めたときの唾液によってかぶれの症状を引き起こしてしまいます。
お子さんによっては唇周囲の皮膚も舐めてどんどん悪化していき色素沈着を生じてくるたえ、まるでドロボウヒゲのように見えてしまうことがあります。
こういった舐めることで口周りに起きる湿疹を「舌なめずり皮膚炎:Lick Dermatitis」という名前までついています。
お子さんの場合なかなか口周りを舐める行為がやめられないため、湿度の上がってくる春以降になるまで色素沈着が続いてしまうということもあります。
舌なめずり皮膚炎の治療と症状を悪くする意外な原因
原因としてまずは空気の乾燥によるお肌のバリア機能の低下によるものと、舐めることで唾液でかぶれたり、醬油やみそ汁など液体の食事によってはそれ自体が刺激になって炎症を生じることがあります。
ですのでまずはワセリンによるお肌の保護が重要です。
そのうえでステロイド外用剤などの炎症を抑える塗り薬を塗布することで湿疹を抑えていきます。
ワセリンや塗り薬については少々口の中に入っても問題ないとされています。
そして口周りに繰り返す湿疹で実は意外なものがその原因となっていることがあります。
それが・・・
「リップスティック」だったりします。
唇の乾燥を保護するために冬場リップを使用している方も多いと思いますが、実はその中でリップスティックに含まれている成分によってかぶれを起こしているという方が少なからずいらっしゃいます。
特にメンソール系のスーッとする成分(ℓ-メントール)については比較的かぶれを起こしやすいということも分かっています。
リップスティックをつかっててもなかなか唇の荒れ、湿疹がよくならないし逆にどんどん悪くなる!という方はまずは使っているリップスティックの使用を中止して純粋なワセリンで唇の乾燥対策をするとよくなる可能性もあります。
皆さんが「お肌に良い」と考えて行っている習慣が実はお肌を逆に悪くしていることは他にもたくさんあります。
そういったことについても今後こちらの診療所日記でご紹介していきますのでこれからもこちらの診療所日記をお見逃しなく!
それでは今日も健やかな肌で素敵な1日を過ごしていきましょう!