おはようございます!よしき皮膚科・形成外科院長の吉木です。
それでは本日の診療所日記をお届けいたします。
先日、海外で「がんワクチンの研究がすごい結果を出した」というニュースが出てきました。
皮膚癌の中に特に悪性度が高くて有名なメラノーマ(悪性黒色腫)という皮膚癌を聞いたことありませんか?
この悪性黒色腫の手術後の患者さんに対して、その患者さんの腫瘍の特徴に合わせてオーダーメイドで作る「mRNAワクチン」の治療と「キートルーダ」という免疫の力を借りる薬を組み合わせたところ、キートルーダ単体投与の場合と比較して再発や転移を防ぐ効果がしっかり確認されたというものです。
「え、じゃあもう悪性黒色腫は怖くないってこと!?」と思われるかもしれませんが…
- これはまだ研究段階の治療で、承認されて病院で使えるようになったわけではありません
- 詳しい効果の数字は今後の学会で発表される予定です
- 日本人に多いタイプのメラノーマへの効果は、まだこれからのデータ待ちです
というわけで「すぐに私たちの生活が変わる」話ではないのですが、それでも私はうれしいニュースだと思っています。
そしてこのニュースをきっかけに、あらためてお伝えしたいことがあります。
癌を含めて、どんな病気も「早期発見」が重要ということです。
特に診察室でよくうかがうのが「このほくろ、なんか前より大きくなった気がするんですけど、大丈夫ですかね……」というご相談です。
多くは心配いらないものですが、中には、
- 急に大きくなった
- 形が左右非対称になった
- 色にムラが出てきた
- 出血したり、かさぶたができたりする
こういった変化があるものは、念のため診てもらった方が安心なサインです。
皮膚癌は体の表面にできる分、実は早く見つけやすい癌でもあります。
「気になるけど、これくらいで病院行くの大げさかな?」と思って様子を見てしまう方が多いのですが、その一歩を踏み出すかどうかが結果を大きく左右することもあります。
何か重篤な病気があれば治療するだけが医師の務めではなく、
「特に異常はないこと、何ともないことを確認する」ということも我々医師の務めですので!
それでは、本日も健やかな肌で素敵な一日を過ごしていきましょう!