【酒さ】おでこ、ほっぺた、鼻の周りの赤み・ブツブツ | 福岡県福津市の『よしき皮膚科・形成外科』(アトピー性皮膚炎・巻き爪の治療、美容脱毛など)

診療所日記

【酒さ】おでこ、ほっぺた、鼻の周りの赤み・ブツブツ

おはようございます!よしき皮膚科・形成外科、院長の吉木です。

それでは本日の診療所日記をお届けいたします。

なんか普通のニキビとはちがう?

顔に湿疹・かぶれができた、ということで塗り薬を試しているけどなかなかよくならない。それどころかむしろどんどん悪くなって赤ら顔が目立ってきた・・・。

ひょっとしたらその症状は「酒さ」かもしれません。

実はお顔には「ニキビダニ」というダニが寄生しています。ほぼ100%皆さんのお顔に存在しているダニで皮膚の常在菌として普段は特に悪さをせず大人しくしているものですので安心してください。

しかし過剰な皮脂分泌が起きていたり、湿疹を治すためのお薬を塗るときに不適切な使用をしているとどんどん増殖していってしまい、ニキビのような症状を呈していきます。

通常のニキビ菌によるニキビとはその見た目は異なるため我々皮膚科専門医が見てニキビダニを疑った場合、確定診断としてお顔のブツブツしたところをこすって顕微鏡で検査して診断確定に至ります。

一般的なニキビについては思春期には主にTゾーン、成人以降はフェイスラインに現れますが、ニキビダニの場合眉間や両頬に特に症状が現れます。また初期においてはブツブツした発疹も見られずいわゆる赤ら顔のような状態で見られることもあります。

ニキビダニ増殖の原因

まずは過度な洗顔、洗顔時の摩擦による皮膚バリア機能の破壊が挙げられます。

皮膚の角層は皮膚バリア機能、言い換えると皮膚免疫機能の最前線です。

洗顔のし過ぎは自分で皮膚の免疫システムを破壊しているようなものですので、乾燥肌による湿疹トラブルだけでなくニキビダニや一般的なニキビなどの感染症を引き起こす原因にもつながります。

皮膚が脂っぽくてギトギトしている感じがする、メイクをしっかり落とさないと気が済まないと考えて洗顔して、洗顔後にお肌がパリッとつっぱっている感じがしているようでしたらそれは洗顔のし過ぎの状態と思ってください

こちらで何度もお伝えしている通り洗顔の基本は泡洗顔です。たくさんの泡をお肌に載せて数十秒置いたら泡を押さえてください。決してお肌をゴシゴシ擦る操作はやめましょう。

そしてニキビダニの原因として有名なものが・・・

自己判断による誤ったステロイド外用剤の使用です。

お顔は体、うで、あしに比べるとステロイド外用剤の吸収率が10倍以上も高い部位です。

顔は顔で適切な強さのステロイド外用剤を処方して塗り方、塗る期間を決めて適切な使用を行えば副作用はまず起こすことは無いのですが

中には体や手足用のステロイド外用剤を自己判断でお顔に数か月にわたって塗布していたという方もいらっしゃいます。

またそのような塗り方を別の皮膚科で指導された、という我々皮膚科専門医が聞くと非常に残念なパターン経験したことがあります。

「ステロイド外用剤」と聞くと副作用が怖い、と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ステロイド外用剤の副作用が生じているのはこのように誤った使用法をしているがために起きているパターンがほとんどです。医師の指示通り適切な用法、用量で使用している限り副作用を生じることはまずないので安心してください。

また最近はお顔の湿疹に対してはデルゴシチニブ軟膏(コレクチム軟膏®)が開発されてからかお顔の湿疹についてはかなり安全性高く治療ができるようになってきました。

ニキビダニによる皮膚トラブル(酒さ)の治療

最近では酒さに対してメトロニダゾールゲル(ロゼックスゲル®)が使用できるようになっています。

また内服の抗生剤を併用することでさらに治療効果が上がりますが、1~3カ月程度内服していくので下痢などの副作用に注意しながら内服を行っていきます。

酒さについては一般的な治療で3カ月程度で徐々に改善していくのですが、酒さについては再発も多い厄介な病気です。

またブツブツした状態が改善しても「お顔の赤み」だけが残ってしまうということもあります。そうした場合には当院ではIPL(ノーリス)を使用した赤みに対する治療も行っています。

さらに一般的な保険診療でも改善が見られない酒さに対してはイソトレチノイン製剤(アクネトレント®)を使用することもあります。

 

もし「普通のニキビと違う気がする?」「顔の湿疹でステロイド外用剤塗っていてどんどん赤みが悪くなっている」とお困りの方はお気軽にご相談ください!

 

それでは今日も健やかな肌で素敵な1日を過ごしていきましょう!

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