おはようございます!よしき皮膚科・形成外科、院長の吉木です。
それでは本日の診療所日記をお届けいたします。
問われる医師の診断力
(*本日の内容は読んでくださる方にわかりやすくお伝えするためエピソードの一部を脚色・再構成してお伝えしています)
つい先日のことです。
「顔のシミについて某皮膚科で相談したら『これは○○というシミだからレーザーを使った治療費で40万円くらいかかる』と言われました。こちらでは治療費がいくらくらいになるのか伺いたくて受診しました。」
という患者さんが受診されました。
早速お悩みのシミについて診察したところ・・・
典型的な「太田母斑」というアザの一種でした。
さらに言うならば皮膚科専門医であれば100人みたら100人とも全員「太田母斑」と診断するんじゃね?というくらい超典型的な太田母斑でした。
しかも太田母斑は保険適用で治療が可能なアザです。
保険上施術回数は5回までという上限はありますが、Qスイッチレーザーによる反応も良く、5回の施術でかなり薄くなることが期待できます。
そして加入している保険と太田母斑の範囲にもよりますが、1回の施術料は数千円程度で済むためトータルで見ても何十万と費用が掛かることはありません。
もちろん顔のシミやアザでお困りの方からしたら、その施術を受けることによって今よりもその悩みが解消されるということを考えるとそれにかかる費用、金額は特に問題とはならないのかもしれません。
その上でその悩みの原因が生まれついてのものだったり病気によるものであれば、国はその施術にかかる費用を保険適用として治療費を定め、その中の何割かを健康保険の財源から補助してくれます。それが保険診療と呼ばれるものです。
そしてその悩みが治療としての対象なのか?美容的な対象なのであであるか?ということをしっかりと診断することが我々医師に求められる最低限のスキルだと考えます。
ここでやはり頭をよぎったのが最近何かと話題になる「直美」問題です。
皮膚科、形成外科の研修を全く行っていない医師が美容皮膚科に増えるほど今回のような問題はさらに増え続けることは間違いありません。
皆さんの中にもひょっとしたら保険適用で治療が受けられるアザ系のものに対して、高額な自由診療で施術を受けられているという方がいらっしゃるかもしれません。
シミやアザでなんらかの治療を受けてみようとお考えの方はまず当院のように皮膚科専門医のいる皮膚科クリニックでのご相談を強くお勧めいたします!
それでは今日も健やかな肌で素敵な1日を過ごしていきましょう!