【その洗い方は危険!】正しい石鹸の使い方 | 福岡県福津市の『よしき皮膚科・形成外科』(アトピー性皮膚炎・巻き爪の治療、美容脱毛など)

診療所日記

【その洗い方は危険!】正しい石鹸の使い方

おはようございます、よしき皮膚科・形成外科院長の吉木です!

それでは本日の診療所日記をお届けいたします。

清潔志向とアレルギー性疾患の増加

わが国では高度経済成長を迎えた1970年代頃より喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎などの

いわゆるアレルギー性疾患が右肩上がりに増加してきました。

喘息についてはもちろん当時問題になっていた公害による大気汚染の影響もありますが、

こちらはアレルギー反応というより大気中の化学物質そのものが気道の粘膜を刺激して症状を引き起こしているものが大きいのではと思います。

経済の発展に伴って国民の生活も上昇し、戦後の「生き抜く」時代から徐々に生活にも余裕があらわれ、

身の回りを清潔にしていくことにも気を配れるようになってきました。

そして皆さんの間に「清潔志向」という考えのもと、体を洗わないのは不潔で汚い!という考えが広がってきました。

そして体を清潔にするため、タオルやスポンジで体をゴシゴシ洗いからだの「垢」を落とす行為が広がっていった結果、

アレルギー性疾患がドンドン増加してきたのです。

なせ体を洗いすぎるとアレルギー性疾患になりやすい?

もちろんこの「体の洗いすぎによるアレルギー性疾患増加」というのはアレルギー性疾患増加の原因のすべてではありませんが、

現在皮膚免疫学的に解明されている「経皮感作によるアレルギー性疾患発症」の機序からすると大きな要因のひとつです。

皮膚のバリア構造が弱いと外部から様々な物質が侵入しやすくなりその物質に対する免疫反応(湿疹)が生じ、

それが継続することでその特定の物質に対する即時型アレルギー反応を生じるようになる。

この「皮膚が原因でアレルギー性疾患を発症する」という考えは現在では完全に証明されており我々にとっての共通認識です。

キレイにしよう!と洗いすぎること自体がアレルギー性疾患を発症しやすくする危険な行為と思ってください。

この現象によってある社会問題が生じたことをおぼえていらっしゃいますでしょうか?

そうです、「茶のしずく石鹸によって発症した小麦アレルギー」問題です

この石鹸にはなんと小麦を分解して作られた成分が含有されており、

石鹸でバリア機能を破壊しながら小麦の成分を経皮感作させる、という我々皮膚免疫学を研究してきた側からしたら

ある意味生物兵器のような石鹸であったのでした。

どんな石鹸で、どのように洗ったらいい?

それではどの石鹸が一番いいのでしょうか?

これについては正直なところ「ゴシゴシ皮膚を擦ることをしなければどれでもいいです」としかお答えしようがありません(笑)

ただあえてコレ!と答えるならば「発売されてから何十年経っても変わらず製造され続けている石鹸」とお答えします。

何十年も製造されている、ということは多くの方に長年使用されていてさらに何のトラブルも起こさない優れた製品と言えますから。

つまりあの赤い箱に入った牛の絵が描いてあるような石鹸だったり、

赤いリボンを付けたチョット不気味な女の子のイラストが描いてある石鹸だったら良いんじゃないかなぁ、と思います。

それをしっかり泡立てて、お肌に泡を乗せ、その泡を押さえる(決して皮膚をこすらない)ようにして洗うのがベストです。

お顔については「泡を乗せて泡を押さえる」ことを特に意識して洗顔することで

シミのうちのひとつである「肝斑」の発生を劇的に減少させることができます。

湿疹などの病的トラブルも、シミなどの美容的問題も発生してから対応する、のではなく

普段の生活習慣をちょっと工夫するだけでかなり予防することができるのでぜひ試してみてください!

 

それでは本日も健やかな肌で素敵な一日を過ごしていきましょう!

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