おはようございます!よしき皮膚科・形成外科、院長の吉木です。
それでは本日の診療所日記をお届けいたします。
ぷっくりふくれたデキモノ
粉瘤(ふんりゅう)がある、過去に病院などで指摘されたことがあるという方はいらっしゃいませんか?
顔にできるとふくらみが目立ってこまったり、普段はなんともないんだけどある日炎症を起こしてスゴク痛い思いをしたという方も中にはいらっしゃるかもしれません。
粉瘤は毛穴などから皮膚に垢が徐々に溜まっていくことで生じる袋のデキモノです。
袋の中身はいわゆる皮膚の垢であり、たまに中身が出てきたり自分で押し出すとあの臭くて白いカスみたいなものが出てきます。
粉瘤自体は良性のデキモノなのですぐに取らないといけないというものではありませんが、見た目が困るとか、年に何回も化膿して日常生活にも支障が出るという場合は切除するという選択肢も検討してよいかもしれません。
粉瘤の取り方としては2通りあります。
最近よくyoutubeの動画などで見る方法として「くり抜き法」と呼ばれるやり方があります。
こちらの方法は粉瘤の袋が外部に開口しているところを小さく切除し、そこから粉瘤の内容物を除去するとともに粉瘤の袋も取り出すという方法です。
もう一つの方法はシンプルに「しっかりと皮膚を切除して袋を直視下に確認しながら摘出し縫合する」というやり方です。
それぞれの方法で夏季の様なメリット、デメリットがあります。
【くり抜き法の場合】
- メリット:小さな切開で施術を行うため非常に小さな傷痕で済む
- デメリット:袋を直視下で確認できないため再発する頻度が高い
【一般的な手術による摘出の場合】
- メリット:直視下で切除するため袋の取り残しがほとんどなく再発の可能性が非常に低い
- デメリット:くり抜き法に比べると縫い跡が大きくなる
中にはくり抜き法を専門として行っているクリニックさんもあるようですが、
当院ではくり抜き法は行っておらずしっかりと皮膚を切って縫合する方法を行っています。
理由として何より粉瘤が再発するということをなるべく避けたいからです。
決してくり抜き法が良くない、というわけはありません。
私自身が大学病院勤務時代に良性・悪性問わずあらゆる皮膚の腫瘍切除を専門にやっていたことがあり、
腫瘍を扱う外科医として「再発」というキーワードがどうしても受け入れられないという考えがあるためです。
粉瘤は取った方が良いの?という問いについては私は
「良性の腫瘍なので日常生活で支障がなければ全然放置してても問題ありませんよ」とお伝えしています。
その上でどうしても見た目的に気になるという場合や、化膿を繰り返す場合、また粉瘤の内容物が臭ってきて困る・・・という場合には切除を検討しましょう。
またあまりにも大きな粉瘤や、場所的に当院で切除を行うことが難しいと判断される場合には適切な医療機関へのご紹介も行っています。
もし粉瘤が気になる、切除を検討しているという場合にはどうぞお気軽に受診してください!
それでは今日も健やかな肌で素敵な1日を過ごしていきましょう!