4月になりました。
さてさて近所の桜は1週間で一気に葉桜となってしまいました。
1週間前の状態
こちらが1週間後の今朝です。
桜の花というのは潔く散り、風情がありますが
葉桜を見ると皮膚科医としては「毛虫の被害が増えそうだな・・・。」という心配をしてしまいます。
ところで、春とは言ってもまさに『三寒四温』の環境が続いており、昨日まではあったかかったのに今朝は非常に冷え込むといった日々が続いております。
このような時期は急にお肌が乾燥したり、皮膚にジットリと汗をかくことで肌トラブルが増える時期でもあります。
『保湿剤』はこのようなときでも皮膚に膜を張ることで皮膚からの水分蒸発を防ぐだけでなく、汗や汗に混じった様々な物質の侵入を防ぐことができます。
保湿剤という名称なので、冬場の乾燥した季節だけ使うイメージがありますが、
このように春~夏などの汗をかきだす時期にも使用することにより皮膚バリア機能の低下による肌トラブルを予防することができます。
ですので最近外来で保湿剤を処方し、使用法を説明する時は「保湿剤」ではなく皮膚に膜を張る「皮膜剤」として患者さんに説明するようにしています。
保湿剤(皮膜剤)は継続使用することで皮膚バリア機能が低下による疾患を予防することが可能です。
病気は「なってから治す」のではなく、「予防」が非常に重要ということですね。