その保湿剤の使い方、間違っているかもしれません! | 福岡県福津市の『よしき皮膚科・形成外科』(アトピー性皮膚炎・巻き爪の治療、美容脱毛など)

診療所日記

その保湿剤の使い方、間違っているかもしれません!

おはようございます、よしき皮膚科・形成外科院長の吉木です!

それでは本日の診療所日記をお届けいたします。

ガサガサした肌に保湿剤を使っても、症状がどんどん悪くなっていく?

「乾燥した肌に保湿剤を塗っているんですが、一向に良くなりません」

というご相談をしばしば受けます。

実は「乾燥した肌」に見えて、実は「湿疹」が生じているパターンがほとんどです。

湿疹とはお肌で火事が起きている状態と思ってください。

そして保湿剤とは建物の壁を補強する材料です。

火が燃えている状態でいくら材料を与えても、その材料は燃えていくばかりです。

まずは火をしっかり消してから壁を補強していく必要があります。

どうなったら火が消えている(湿疹が無い状態)と判断したらいい?

湿疹が無い状態とは触れてみてガサガサ、ザラザラしていない状態です。

つまり「正常の状態と何ら変わらない状態」です。

保湿剤を使用する目的は正常な状態で皮膚の壁を補強してまた湿疹が起きないよう予防していくことです。

女性の皆さんに想像していただきたいのですが、

お肌がカサカサするから化粧水、乳液などを使用するのでしょうか?

そうではなく、お肌がカサカサしないよう常に化粧水、乳液を使用しているのだと思います。

それと同じで、もともと乾燥肌傾向の方やアトピー性皮膚炎といった皮膚のバリア機能が低下している方が

「カサカサ、湿疹を起こさないよう定期的に保湿剤を使用して湿疹の予防を行う」ために使うのがお薬として処方する保湿剤の役割です。

皮膚科から処方されたお薬の使い方の基本

少しでもカサカサしていたらすでにそこには湿疹がある状態。

まずはその湿疹を抗炎症効果のある外用剤(ステロイド外用剤、プロトピック軟膏®、コレクチム軟膏®、ブイタマー®など)で抑え、

場合によってはプロアクティブ療法(徐々に外用頻度を減らしてく塗り方)でしっかりと湿疹を押さえていき、

保湿剤を継続して使用して健康なお肌を維持していくことが外用治療の基本となります。

湿疹の強さ、範囲によっても使用する抗炎症外用剤の使い方は変わっていきます。

そのあたりを見極めて適切な外用剤の使用法、使用頻度の説明も我々皮膚科専門医の仕事となりますので

「こんな時はこのお薬でいいの?」と困った時もお気軽にご相談ください。

 

それでは本日も健やかな肌で素敵な一日を過ごしていきましょう!

 

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