おはようございます、よしき皮膚科・形成外科院長の吉木です!
それでは本日の診療所日記をお届けいたします。
「二刀流」になるまで
漫画「ブラックジャック」と「スーパードクターK」を読んで医師になろう!と思ったワタクシ。
最終的に「身体の体の見た目で悩んでいる方々を助けたい!」という思いから形成外科医を志望。
当時私の通っていた産業医科大学は、卒業後の進路に制約があったため
当時、形成外科を行っていた産業医科大学の皮膚科学教室に入局。
2年目は金沢医科大学の形成外科教室へ出向し、さらに手術、外科治療のお勉強、
その間救命救急外来にも3カ月だけですがローテートという形でお勉強させていただきました。
その頃はホント、救急外傷を専門にするガチモンの外科医になってやる!というのが私の夢だったのでございます。
皮膚免疫学との出会い
そして医師になって3年目に産業医科大学皮膚科学教室に復帰。
その時ちょうど教授の交代があり、
3代目皮膚科学教授として戸倉新樹先生が教授で赴任されました。
人は人との出会いがその人生の大きな転換点となることがある、と言われていますが
その戸倉先生との出会いが自分の人生を一変させるとは・・・。
当時「手術しかしたくねーよ!」とバリバリに尖りまくっていた私だったのですが
ある日、いつの間にかネズミを使った実験のようなものをしている自分に気づくのでした。
(当時この「気づいたらいつの間にか研究をしている」現象を医局内では「戸倉マジック」と呼んでいたようです)
そして戸倉先生から
「よっきーは手術と実験だけしていればいいからね♪」
と言われたことを今でもハッキリと覚えているのですが、
ひねくれ者のワタクシの場合、そう言われたらそう言われたらでなんだか悔しく感じたので
当時医局にあった皮膚科の教科書「皮膚科学体系」を全読破するという無謀な行動に出るのでした。
おかげで今の皮膚科医としての基礎知識が固まったのだと思います
・・・あ、ホント魔法(戸倉マジック)にかかってたんだわ。
そこから私の皮膚外科医、皮膚免疫学研究の二刀流の日々が始まるのでした。
椛島健治先生(ケンヂ先生)との出会いとさらなる研究への没頭
そして実験・研究を行うために医局に来ていたある日曜日のこと、戸倉教授から
「新しい准教授が赴任の挨拶に来ているから紹介するよ」と呼ばれてお会いしたのが、
現在京都大学医学部皮膚科学教室の教授である椛島健治先生でした。
(*椛島健治先生(ケンヂ先生)とのエピソードは過去の診療所日記でも描いていたりします♪)
当時はまだ医師の働き方改革などというものもなんかもなく、
ワタクシ自信体力もあったのでそれはもう今の人から見たらムチャクチャな働き方をしていました。
(朝から夕方まで手術・外来・病棟勤務。夕方から実験・研究。夜中に椛島先生と実験結果のミーティング、
そして場合によっては夜中から追実験・・・。)
そして今では生物製剤のターゲットとして有名であるIL-17、IL-23と尋常性乾癬の発症メカニズムに関する論文や
J Invest Dermatol. 2014 Jul;134(7):1912-1921. doi: 10.1038/jid.2014.98. Epub 2014 Feb 25.PMID: 24569709 Free article.
植皮部位に生じる免疫抑制反応に調節性T細胞(Treg)が関係する、という論文を残すことができました。
ホント、キツかった日もありましたが、いまでは良き思いでですし、
人生の中で「体力的にも精神的にもギリギリまで追い込まれる」経験というものは
どんなものにも代えがたい貴重な人生の糧となっていると思います。
そしてこの頃というのは皮膚免疫学研究は爆発的に進歩していくまさに黎明期であり、
この熱い時代に皮膚免疫学研究に関われて様々な知識を得られたことは幸運でした。
これからも最新の知見をもとに皆さんのお肌の健康を守れるいち開業医でありたいと思っています!
それでは本日も健やかな肌で素敵な一日を過ごしていきましょう!