おはようございます!よしき皮膚科・形成外科、院長の吉木です。
それでは本日の診療所日記をお届けいたします。
肌を見ればその方のお仕事が分かる?
利き手に繰り返す手荒れ、湿疹が起きていれば「ああ、この方は手をよく使ったり洗ったりするお仕事なのかな?」というところから、我々のような医療従事者、食品を扱うお仕事を考え、両手に湿疹が出ているようなら洗髪をしょっちゅう行う理容師、美容師さんを考えます。
利き手の反対側の手の真ん中に湿疹やマメができているようならゴルフかテニスをされるのかな?とも考えます。
そして両足に水疱や皮むけで受診され検査で水虫があり、さらに角質が厚くなっていたりタコが見られる場合は「長靴をしょっちゅう履くことが多いのかな?」と考え、農家の方だったり趣味で畑仕事を良くされるのかな?と考えます。
また今の時期多いお顔の肌荒れ。
冬の終わりから花粉が飛び、春になると黄砂が舞ったりして特に目の周りなど皮膚の薄い部位に湿疹が生じることが多いのですが、目の周りは特に荒れて無いけど頬っぺた、特に頬骨の出っ張っているところに集中して肌荒れが生じている場合は「ひょっとしてマスクをすることが多いお仕事や環境なのかな?」なんて考えたりもします。
皮膚を見てその人の仕事を想像することに意味があるの?と思われるかもしれませんが、皮膚は常に外界と接している臓器であり、その皮膚疾患の原因がお仕事に関連しているものであればまずそういった職場環境を整えることによってその皮膚症状を改善することができる可能性があるからです。
多くの方は普段の環境を考えるにあたって「職場」と「家庭」という二つの環境に分けられると思います。
もしそのどちらかの環境が皮膚に影響を与えているならばその環境を整え、病気のもとを断つことが大切であり、原因を絶たないままいくらお薬を使用してもそのお薬の効果は得られなかったり減弱してしまいます。
暴飲暴食しながら糖尿病の治療や高血圧の治療をするってことが無いのと同じです。
まずは可能な限り周囲の環境を整える事こそどんな病気においても、特に皮膚という外界と常に接している臓器にとっては疾患の予防に大切なことです。
自分ではなかなか職場の環境を変えるって難しいな・・・とお思いの方で職場に「産業医」がいる場合はまず上司の方や場合によっては産業医の先生に直接相談されてみるのも一つの手です。
産業医の仕事は「職場における労働者の健康と安全を守ること」ですので、何らかの改善策を企業側に提案してくれると思います!
それでは今日も健やかな肌で素敵な1日を過ごしていきましょう!