「保湿剤」の上手な塗り方 | 福岡県福津市の『よしき皮膚科・形成外科』(アトピー性皮膚炎・巻き爪の治療、美容脱毛など)

診療所日記

「保湿剤」の上手な塗り方

ここ2週間で急激に湿度、温度とも下がってきました。

そうなると保湿剤を使用する頻度が上がってくると思います。

まず「保湿剤」とは「皮膚に見えない膜を張って皮膚に水分閉じ込めなるべく蒸発させないようにするお薬」

ということを覚えておいてください。

つまり、閉じ込めるための水分が無い状態でいくら保湿剤を外用しても効果がないのです。

よく「入浴後5分以内に保湿剤を外用してください」と言われると思うのですが

入浴後は特に水分が皮膚に入った状態です。

その水分が蒸発しないうちに保湿剤を外用することで肌に潤いを保つことができます。

よく「保湿剤を塗ってもすぐにカサカサします」

というお声を聞きます。

日中も空気が乾燥するとすぐに皮膚から水分が失われてしまいますね。

そこでできれば朝も保湿剤を外用していただくことをお勧めするのですが、その時のポイントとしては

「皮膚に水分を与えてから保湿剤を外用する」

というやり方です。

水分を与える方法としては・・・

霧吹きでも結構ですし、手を普通の水・お湯などで濡らして体全体に水分を与えてから速やかに保湿剤を外用してください。

保湿剤には水分が全く含まれておりません。

カサカサの皮膚に保湿剤のみ塗ってもすぐにカサカサしてしまう理由はここにあります。

朝は何かとバタバタしてしまい、なかなかそのようなひと手間をかけることも難しいかもしれませんが

ちょっと湿り気を与えてから保湿剤を外用するだけでかなり違ってくると思います。

保湿剤は洗面所・浴室に置いておき、洗顔後や入浴後に速やかに塗れるようにすると良いかもしれませんね。