前回は汗による夏場の皮膚障害をお伝えいたしました。
2014年7月19日 診療所日記 「え?あせもじゃないの?」
今回は私の専門領域となりつつある(笑)虫による被害をお伝えいたします。
こちらの男性、両方の足にとても痒いブツブツができるという訴えで来院されました。
こちらがその写真(*患者さんに了承を得て掲載させていただいています)
明らかにある虫による被害なのですがお分かりになりますでしょうか?
蚊にしてはそれぞれの患部が小さいし、かなり赤みも強いです。
チャドクガの被害にしてはそれぞれの患部がばらけています。
実はこの患者さん、原因となる虫を持参の上来院されました。
それがこちら↓
捕まえて数日経っているそうなのですが、瓶の底で元気に動き回っています。
実はこれ蚤(ノミ)です!
ノミにさされた場合、「患部に小さな赤い水疱」を作ることがよく認められ「激烈に痒くなる」ということが一般的に知られています。
ペットなどの動物から被害を受けることもしばしばあるのですが、この患者さんは野生のイタチが自宅に出入りしているようでそのイタチについていたノミにやられたようでした。
患部からノミによる被害を疑った場合「ご自宅でペットを飼っていらっしゃいませんか?」とよくお尋ねします。
ペットを飼っていらっしゃった場合はペットのノミ駆除(ペットだけでなく、ペットが使用している毛布を含めて)が必要です。
しかしペットを飼っていらっしゃらなくても自宅周辺をうろつく動物からもこのような被害を受けることがあります。
自宅周辺や軒先などで野生の小動物を見かけても決して近づいたり餌付けしないように注意してくださいね。