AIが医者になる日 | 福岡県福津市の『よしき皮膚科・形成外科』(アトピー性皮膚炎・巻き爪の治療、美容脱毛など)

診療所日記

AIが医者になる日

おはようございます!よしき皮膚科・形成外科、院長の吉木です。

それでは本日の診療所日記をお届けいたします。

AIと皮膚科診断は相性が良すぎる

我々皮膚科医は皮疹をみて診断を出します。皮膚科における診断で最も重要なのは「視診」です。

視診には皮膚局所をみるだけでなく、見た目の年齢、性別、体型や患者さんが診察室に入ってくるまでの体の動きなどを含め全体を見ることも含まれます。

例えば足を痛そうにかばって入室してきた、となったらその時点で頭の中では痛みを伴う皮膚疾患(ウオノメ、タコ、蜂窩織炎、皮膚の膿瘍、帯状疱疹などなど・・・)が頭の中を駆け巡ります。

なので超一流の臨床皮膚科医は、見るだけであっという間に診断がついて適切な治療・処置を行うことができると言われています。

(当然私はまだまだその域には達しておりませんが・・・)

優れた診断力を得るにはどうしたらいいか?やはりそれにはまず様々な多くの皮疹を見て、その皮疹に対する診断・治療法を学ぶという事になります。

その点で最近のAIはメチャクチャ相性がいいとされています。

最近のAIはGPUという画像処理に長けた演算処理システムを使用することで情報を一つ一つの数値ではなく画像そのものからパターン認識して情報を処理するそうですね(間違っていたらゴメンナサイ)。

ということはAIに大量の皮膚疾患の画像と、それに対する正確な診断名を学習させれば、人間が何百年かかっても学びきれない様々な皮疹を、電気・電力さえ与えておけば疲労することもなくに延々と学習し続けることが可能ということです。

そして我々人間は様々な要因によってその時のパフォーマンスが左右されます。なにか辛いことがあって落ち込んでいたり、前の晩飲み過ぎて二日酔いの状態だったら100%のパフォーマンスは得られません。

しかしAIにはそういったメンタル的な要因によるパフォーマンスの低下というものはないため、常に安定して正確な診断を下すことが可能です。

確かすでに5~6年前の某国の研究では悪性黒色腫という皮膚癌においては診断率は80%を超えていたとか。

見るだけで診断がつけられるという皮膚科医の職人芸はもはやAIにとってかわられる時代は目の前に来ていると実感します。

もしこういったツールが開発されれば、医療過疎地なんかで皮膚科医以外の医師が皮疹をAIにみせるだけである程度の診断がつき処方・処置を行ったり、もし重篤な皮膚症状であれば適切な医療機関に紹介するということも可能でしょう。

人口の減少、少子高齢化、それに加えて医師の地域の偏在問題。そこで出てきたAIの爆発的な進化を加えるとそのような未来は間違いなく数年先には訪れるのではないかと思ってしまいます。

ただ一つ、我々人間にしかできないと考えられることは病気を治療することだけでなく、病気を治療した先にその患者さんはどうなりたいのか?どんな夢を持っているのか?何をしたいのか?という心の奥底にある言語化できない希望を読み取ることなのではないかと考えます。

そこで我々人間の医師にまず今後求められるのはIQではなくEQ(自分や他者の感情を理解・認識し、それらを適切にコントロール・活用する能力)なのではないかと思い、日々そうあるようこれからも努めていこうと最近思うのでありました。

 

それでは今日も健やかな肌で素敵な1日を過ごしていきましょう!

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