火事だ!コップで水持ってこい!・・・( ゚д゚)? | 福岡県福津市の『よしき皮膚科・形成外科』(アトピー性皮膚炎・巻き爪の治療、美容脱毛など)

診療所日記

火事だ!コップで水持ってこい!・・・( ゚д゚)?

おはようございます!よしき皮膚科・形成外科、院長の吉木です。

それでは本日の診療所日記をお届けいたします。

湿疹治療は火事の消火活動

先日当院の近所に多数の消防車が集まる騒ぎがありました(幸い特に被害はなかったようですね)。

もし火事があった場合、消防隊の方々が消防車を使用せずコップやスプーンで一生懸命水をかけていたとしたらどう思いますか?

「そんなんじゃ火は消えないよ!」と思いますよね。おそらく火は消えるどころかどんどん周囲に延焼していくことになるでしょう。

それと同じで湿疹の治療においても初期の治療では湿疹の強さより1ランクくらいの強さのお薬を使用して治療を行います。

一般的にはステロイド外用剤を使用して治療にあたるのですが、ステロイド外用剤には5段階ランクがあるのはご存じでしょうか?

ステロイド外用剤は使用する部位によってその吸収率も異なるため、湿疹の強さだけでなく部位によってもその強さを使い分ける必要があります。

ボンボン火が燃えているような家屋の火災では消防車で一気に水をかけて消火することが必要ですが、

逆にろうそくの炎を消すのに消防車使用したら、ろうそくの火は消えますがその強い水流で必要ないところまで破壊されてしまいます。

例えば顔の湿疹に対して一番強いステロイド外用剤を使用したら短期間でもニキビや皮膚の菲薄化、目の周りに塗ったら眼圧の上昇から緑内障といった副作用が生じてしまいます。

我々皮膚科医はこのように湿疹の強さ、場所によって様々な外用薬を使い分けるということを行っているんです。

もちろん患者さんとしてみたら塗り分ける手間というのもあるので大変ですよね。

炎症を抑えるお薬の中には副作用の少ないお薬も最近はいくつかあるのですが、その分炎症を抑える効果は弱めです。

「弱いステロイドだから」「ステロイドが入ってない薬だから」といって強い湿疹に対して漫然とこういったお薬を使用することはかえって湿疹を長引かせることにしかならないことの方が多いので気を付けてください!

 

それでは今日も健やかな肌で素敵な1日を過ごしていきましょう!

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