おはようございます!よしき皮膚科・形成外科、院長の吉木です。
それでは本日の診療所日記をお届けいたします。
手、ワキの汗が多すぎて困る!
発汗というのは人体の体温調節にとってとても重要な機能です。
夏の暑い時期に汗をかくことで皮膚の熱を下げ、体温を一定に保とうとする生体に備わった大変重要な機能となっています。
しかしこの「汗」が一部の方にとって日常生活を送るうえでとても厄介なものになっていることがあります。
ワキの下に大量の汗をかく方は夏場などはTシャツにシミができてしまって見た目に困ったりしませんか?
そして手汗が大量に出る方、特に20歳以下の方に多いと思いますが何かものを書こうとしたらペンが滑ってしまったり、
特に学生さんなんかはテストの時などはいつもより大量の手汗が出てしまい、答案用紙がグシャグシャになってしまって文字が書けないなんてことも・・・。
*ちなみに私は高校生の時、手汗だけでなくオデコからの汗が大量に出ていました。当時まだ学校にクーラーなんてない世代ですし、テスト用紙も藁半紙のような質の悪い紙質だったので、ある夏の中間テストの時答案用紙が汗でビリビリにやぶれてしまい頭にきたからそのまま何も書かずに答案用紙を提出したところ、その後先生から呼び出され「お前、ふざけてんのか?」とこっぴどく怒られたという思い出があります・・・。
全身の汗については体温調整で非常に重要な役割を果たしているのですが、手、足、ワキの汗については精神性発汗と言って精神状態、特に緊張状態に陥ると特に発汗が強くなります。
なぜ緊張すると手足の発汗が増えるの?ということですが、これはには進化の過程において得られた生物の特性だと言われています。
太古の昔、まだ狩猟などをメインにして生きていた時代において獲物に近づくときに足底に汗をかくことで物音を消すためや、足のグリップ力を高めるために、また手に汗をかくことで獲物を捕まえたときのグリップ力を高めるために緊張すると手足に汗をかくようになったのではとされています。
しかしこの現代においては緊張時に汗をかいてメリットがあるとしたら道具を扱った競技をする一部のスポーツ選手くらいのものでしょうか?むしろ日常生活では厄介な面の方が強いことが多いです。
少々の発汗なら問題ないのですが、体質的に滴るくらい手、足、ワキに発汗を生じる方がいらっしゃいます。
そうした日常生活に支障が出るくらいの発汗でお困りの方に対して最近は手、ワキの発汗を抑えるお薬がすでに存在します(残念ながらまだ足の汗についてはまだ保険上認められたものはありません)。
手汗についてはアポハイドローション®、ワキ汗についてはラピフォートワイプ®、エクロックゲル®というお薬を処方することができるようになりました。
アポハイドローション®、エクロックゲル®は12歳以上の方からご使用可能で、ラピフォートワイプ®は9歳以上の方から使用が可能なお薬となっています。
もし皆さんの中で手、ワキの汗が困っている!日常生活においてすごくストレスになっている!とお困りの方はどうかお気軽にじゅしんしてくださいね!
それでは今日も健やかな肌で素敵な1日を過ごしていきましょう!