バイオは皮膚だけじゃない | 福岡県福津市の『よしき皮膚科・形成外科』(アトピー性皮膚炎・巻き爪の治療、美容脱毛など)

診療所日記

バイオは皮膚だけじゃない

おはようございます!よしき皮膚科・形成外科、院長の吉木です。

それでは本日の診療所日記をお届けいたします。

すい臓がんに対する画期的な分子標的薬

「すい臓がん」についてご存じでしょうか?

自覚症状があまりなく「発見時にはすでにかなり進行していることが多い」という印象で語られることが多いです。

そしていかなる化学療法もほとんど効果がないとされてきました。

アップル創業に携わったスティーブ・ジョブズもこのすい臓がんで命を落としていることは有名な話ですね。

ところがつい先日、このすい臓がんに対する分子標的薬「ダラクソンラシブ」というお薬が開発、発表され、その効果は過去これまでの化学療法に比べてかなり治療成績もよく、副作用の出現率もかなり低いという結果だったようです。

その時の学会会場では発表後にスタンディングオベーションが起きるほど盛り上がっていました。

その光景を動画で見たのですが、やはりもといち免疫学研究者としては非常に興奮する光景でした!

日本では過去に悪性黒色腫という非常にタチの悪いホクロの癌に対する免疫チェックポイント阻害薬として「ニボルマブ」が発見され、本庶佑先生がノーベル賞を受賞されたのは記憶に新しいところです。

このように近年は免疫学的研究手法の発展により、様々な分子標的薬が開発されており多くの患者さんの生活の質向上に貢献しています。

皮膚科の分野でもアトピー性皮膚炎や尋常性乾癬、結節性痒疹といった慢性・難治性の病気に対して様々な分子標的薬が利用できるようになってきました。

疾患のもととなる体質的な原因の解明が進むにつれ、外用療法や内服治療といった局所治療から、さらに新患の原因に向かった上流の流れを調節していこうという治療法がドンドン増えてきています。

最終的な目標は体質的な原因そのものを変えるという事ですが、まだまだそこに至るまでには長い年月がかかりそうです。

それでもここ数年の医学やそれ以外のAIの著しい発展を考えると、ホントある日突然これらの問題に根本的な解決法が見つかりそうな感じがしてなりませんね!

 

それでは今日も健やかな肌で素敵な1日を過ごしていきましょう!

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