マダニに刺されたら。 | 福岡県福津市の『よしき皮膚科・形成外科』(アトピー性皮膚炎・巻き爪の治療、美容脱毛など)

診療所日記

マダニに刺されたら。

おはようございます!よしき皮膚科・形成外科、院長の吉木です。

それでは本日の診療所日記をお届けいたします。

ほくろ?かさぶた?…あ、マダニだった!

これから暖かくなっていく時期からマダニに刺される機会が増えていきます。

たまに「引っ張ってもなかなか取れないデキモノがあるのでよく見たらマダニでした」という流れで受診される方がいらっしゃいます。

また「マダニが引っ付いていたので自分で引きちぎってしまいました。」という方もいらっしゃいます。

マダニが皮膚についていたという場合、決して無理に引きちぎったりしないよう気を付けてください

無理に引っ張って取ってしまうとマダニの差し口が皮膚に残ってしまい、数か月すると刺された部位に硬いシコリが残ってしまうことがあります。

マダニを除去する方法としては異物鑷子という先の細いピンセットで刺し口をつまんで除去する方法が最も良いとされています。

またもしご自宅でマダニを除去するならば動物用のマダニ除去器具もAmazonなどで販売されているのでそちらを使うのもよいかもしれません。

いずれにしても、自分でマダニを除去した場合はそのマダニを持って皮膚科を受診していただくことをお勧めします。

我々は(私だけかな?)持ってきていただいたマダニをダーモスコピーという特殊な虫眼鏡で観察してちゃんとマダニ全体が除去されているかどうかを確認します。

もしマダニの差し口や頭がちぎれていた場合は確実に除去するため局所麻酔をしてマダニに刺された皮膚を切除することもあります。

さて、マダニに刺されたと聞くと皆さんの中にはSFTSというマダニが媒介するウイルスによる病気を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

こちらについては以前までは特に有効な治療薬もなく症状に対する対症療法を行うしかなかったのですが、もしSFTSであると診断された場合は2024年からファビピラビル(アビガン®)がSFTSに対する治療薬として使えるようになりました。

しかしこのお薬は一般のクリニックや薬局などに常に置いてあるものではなく、感染症専門施設以外では投与を行うことは難しいお薬です。

SFTSを発症する方の多くは60代以降であり、年齢が上がるにつれて死亡率も高くなっています。

ただしSFTSについては日本国内での報告数は年間100例程度でありかなり確立としては低く、マダニに刺されたら絶対に発症するものではありません。

それでももし山に入るときはマダニが衣服に侵入しないよう十分な防御対策をしてください。またマダニが付いていたといってつまんで引っ張るということはかえってマダニが持っているウイルスやそのほかの感染症を体内に注入してしまうリスクを高める可能性があります。なのでご自身でマダニを引っ張って除去することはやめて病院を受診するようにしてください。

 

ちなみに私自身もとある理由によりよく山に入ることがあり、マダニに過去何度となく刺されたことがありますがそのたびに何事もなくピンピンしております(笑)

マダニに刺されてもあせらず慌てず、そしてもしご自身でマダニを取ってしまったら取ったマダニと一緒に皮膚科を受診してください。

 

それでは今日も健やかな肌で素敵な1日を過ごしていきましょう!

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