かゆい!赤い!膨らむ!「蕁麻疹(じんましん)」Q&Aと最新治療✨ | 福岡県福津市の『よしき皮膚科・形成外科』(アトピー性皮膚炎・巻き爪の治療、美容脱毛など)

診療所日記

かゆい!赤い!膨らむ!「蕁麻疹(じんましん)」Q&Aと最新治療✨

こんにちは!よしき皮膚科・形成外科です。

突然、蚊に刺されたような「かゆくて赤い膨らみ」が皮膚に出て、数時間後には跡形もなく消えてしまう…そんな経験はありませんか? それは「蕁麻疹(じんましん)」かもしれません。

今回は、多くの方が一度は経験すると言われるこの「蕁麻疹」について、その原因や種類、そして当院での治療の進め方と最新の選択肢について、Q&A形式で詳しくご紹介します。ご自身の症状と照らし合わせながら、ぜひ最後までお読みください。

Q1. 蕁麻疹はどんな病気で、なぜ起こるの?

A. 症状と発生の仕組み

蕁麻疹は、紀元前の書物にも記載があるほど古い病気です

  • 症状: 蚊に刺されたような、かゆくて赤い膨らみ(膨疹)ができて広がります 。多くの場合、個々の膨らみや赤みは数十分から数時間以内に消えます

  • 重症例: 皮膚だけでなく、全身的な症状(頭痛、腹痛、倦怠感など)を伴ったり、稀に呼吸困難やショック(アナフィラキシー)が現れることもあります

  • 仕組み: 皮膚の真皮にある「マスト細胞」が活性化され、そこからヒスタミンなどの物質が放出されます 。ヒスタミンが血管や神経を刺激することで、血管が広がり(赤み)、血液の液体成分(血漿)が漏れ出して皮膚が盛り上がり(膨疹)、かゆみを感じるのです

A. 原因と背景因子

実は、皮膚科を受診した患者さんの70%以上は、明らかな原因が見つからないとされています 。しかし、蕁麻疹を悪化させる要因や背景因子は知られています

【蕁麻疹の原因・悪化因子】

  • 直接的誘因(一時的なもの): 食物、薬剤、環境中の物質などのアレルゲン 、擦過、寒冷、日光などの物理的刺激 、発汗、運動 、非ステロイド系消炎鎮痛薬(NSAIDs)などの薬剤 など。

  • 背景因子(持続的なもの): 細菌、ウイルス、寄生虫などの感染 疲労・ストレス 、日内変動(夕方から夜にかけて悪化) など。

Q2. 蕁麻疹にはどんな種類があるの?

蕁麻疹は、その症状の現れ方によって種類が異なります

  • 特発性の蕁麻疹: 明らかな誘因なく毎日のように症状が現れるもの

  • 慢性蕁麻疹: 発症して6週間以上症状を繰り返すもの

  • 刺激誘発型の蕁麻疹: 特定の刺激や負荷により皮疹を誘発できるもの

  • アレルギー性の蕁麻疹: 食物や薬剤、昆虫など特定物質(アレルゲン)に反応するもの

  • 物理性蕁麻疹: 機械的な擦過、寒冷、日光、温熱、圧迫、水との接触など、物理的な刺激で起こるもの

  • コリン性蕁麻疹: 入浴や運動による体温上昇、または精神的緊張に伴って現れる、1~4mm程度の小さな膨疹

  • 血管性浮腫: まぶたや口唇が突然腫れ上がり、2〜3日かけて元に戻るもの 。通常の蕁麻疹と異なり、痒みがなく、皮膚の深い部分の血管が反応して起こります

⚠️ Q3. 痒みはどんな時に現われやすい? 日常生活で気をつけることは?

患者さんへのアンケート調査では、「痒みが現われやすいとき」として、「暖まったとき」が最も多く、次いで「夜」「起きたとき」「夕方」「疲れたとき」という順という調査結果が出ています。特に夕方から夜間にかけて現われやすいことが分かります

日常生活では、原因物質や悪化因子を避けることが大切です

  • 入浴・運動: 体温が上がる熱すぎるお風呂激しい運動は避けましょう

  • 衣服: 衣服で強く圧迫すると皮疹が生じたり悪化したりすることがあるため、ゆったりとした衣服を心がけてください

  • 食事: サバ、アジ、エビ、カニなどの甲殻類、果物などが原因となることがあります 。食べたものと蕁麻疹の出た時間などを記録する日記が、原因を見つけるのに役立つことがあります

  • ストレス: 心身のストレスは蕁麻疹を悪化させる要因となります 規則正しい生活十分な睡眠をとり、ストレスを蓄積させないよう心がけましょう

✅ Q4. 治療はいつまで、どう進めるの?

A. 治療の目標

蕁麻疹治療の最終目標は、無治療で症状が現れない状態にすることです 。当面の目標は、治療により症状が出ない、または生活に支障のない程度に制御されている状態を目指します

A. 治療薬と期間(最新の治療法を含む)

  • 基本: 症状が皮膚に限局する場合は、「抗ヒスタミン薬」「抗ヒスタミン作用のある抗アレルギー薬」が主に使われます 。これらの薬はヒスタミンの作用を抑えることで症状を抑えます。

  • 慢性蕁麻疹の場合: 薬を飲んでいれば症状は治まるが、止めると再発することが多いため、長期にわたり薬を服用し続ける必要があります

  • 【最新治療】難治性の蕁麻疹でお困りの方へ 一般的な内服治療(抗ヒスタミン薬など)を続けても症状がコントロールしにくい「難治性慢性蕁麻疹」の場合、近年、生物学的製剤(バイオ製剤)を用いた注射による治療が登場しています。

    • 具体的には、「ゾレア(オマリズマブ)」や「デュピクセント(デュピルマブ)」といった新しいお薬です。

    • ゾレアは、蕁麻疹に関わるIgEというタンパク質を中和する注射薬として、難治性の慢性蕁麻疹の治療に使われることがあります

    • デュピクセントは、アトピー性皮膚炎などで使われることが多いですが、難治性の慢性蕁麻疹に対しても効果が期待されており、新たな治療選択肢となっています。

    • これらの治療法は、従来の薬では難しかった症状の改善を目指します。当院では、皮膚科専門医が患者さんの状態を詳しく見極め、これらの最新の注射治療も選択肢としてご提案することが可能です。

    • 薬の減量: 慢性蕁麻疹の場合、症状が完全に消失したら、1〜2ヶ月程度お薬を飲み続けた後、徐々に種類と量を減らしていきます 。急ぎすぎると症状が再発することがあるため、必ず主治医の指示に従ってください

‍⚕️ 困ったら「皮膚科専門医」である当院にご相談を

蕁麻疹の原因は多様であり、適切な診断と治療を行うためには、お一人おひとりの症状の程度や生活スタイルに合わせた専門的なアプローチが必要です。

よしき皮膚科・形成外科には、長年の経験を持つ皮膚科専門医が在籍しています。最新の治療法(生物学的製剤を含む)も検討しながら、患者さんにとって最適な治療プランをご提案いたします。

つらい蕁麻疹の症状は、我慢せずに私たち専門医にご相談ください。 (症状が数時間以内に消えるからと放置せず、一度ご相談いただくことをお勧めします。)

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