こんにちは!よしき皮膚科・形成外科です。いつも当院の診療所日記をご覧いただき、ありがとうございます。
季節の変わり目、体調を崩しやすい時期ですが、特にこれからの季節はインフルエンザ対策が本格化しますね。
今回は、よしき皮膚科・形成外科で治療を受けている方、特に免疫抑制作用を持つお薬(分子標的薬など)を服用中の方へ、日本皮膚科学会から発せられた非常に重要な注意喚起について、この診療所日記でお伝えします。
あなたの安全な治療と予防接種のために、ぜひ最後までお読みください。
あなたが飲む「皮膚のお薬」と「点鼻インフルエンザワクチン」の危険な関係とは?
最近、日本皮膚科学会から、あるインフルエンザワクチンに関する注意情報が寄せられました。それが「経鼻弱毒生インフルエンザワクチン」(販売名:フルミスト点鼻液)です。
このワクチンは、注射ではなく鼻にスプレーするタイプの「生ワクチン」です。
なぜこれが問題なのでしょうか?
皮膚科クリニックでは、アトピー性皮膚炎などの治療のために、JAK阻害薬という種類の経口薬(飲み薬)が処方されることがあります。このJAK阻害薬は、過剰な免疫の働きを抑えるお薬の一つです。
【⚠️最重要ポイント⚠️】
- JAK阻害薬を含む「免疫抑制剤」を服用している患者さんが「フルミスト(経鼻弱毒生ワクチン)」を接種すると、本来の安全性が確保されず、思わぬ健康被害を引き起こすリスクがあります。
- フルミストの添付文書では、免疫抑制剤の併用は「禁忌」とされています。
しかしながら、十分な問診が行われないまま、この併用禁忌薬を服用している患者さんにも接種されてしまうケースが報告されているのです。
✅ 治療中のあなたは必ず確認!接種前の「ひと手間」で安全を守りましょう
インフルエンザの予防接種は非常に大切ですが、あなたが現在服用しているお薬との相性を確認することが、もっとも大切です。
【フルミスト投与前に確認していただきたいこと】
- 今飲んでいるお薬の確認
- 処方されているお薬の名前(特にJAK阻害薬などの分子標的薬)を必ず把握しておきましょう。
- お薬手帳は常に携帯してください。
- ️ 予防接種を受ける前の申告
- フルミスト(点鼻液)に限らず、予防接種を受ける医療機関では、必ず「免疫抑制剤を飲んでいる」ことを事前に伝えてください。
- ⚕️ 当院での診察時
- 当院を受診される際も、インフルエンザワクチンの接種を予定している場合は、必ずその旨をお知らせください。私たちは、お薬とワクチンの安全な組み合わせについて、適切なアドバイスと確認を行います。
安全な治療は「情報共有」から始まります
インフルエンザ予防は大切ですが、あなたが毎日頑張って続けている皮膚治療が安全に進むことが最優先です。
みなさんからの情報提供(お薬の服用状況)が、最も重要な安全の鍵となります。
ご自身の健康を守るため、「皮膚科の薬を飲んでいるから関係ない」と思わず、ぜひこの情報を頭に入れておいてくださいね。