【イボ】「気合」で治せる病気? | 福岡県福津市の『よしき皮膚科・形成外科』(アトピー性皮膚炎・巻き爪の治療、美容脱毛など)

診療所日記

【イボ】「気合」で治せる病気?

おはようございます!よしき皮膚科・形成外科、院長の吉木です。

それでは本日の診療所日記をお届けいたします。

液体窒素を何度もしないと取れない「イボ」

イボの治療で何度も皮膚科に通院して治療している・・・という方はいませんか?

イボ(尋常性疣贅)は皮膚の角質にパピローマウイルスが感染して生じます。

言ってみればそこはウイルスの巣になっているのでどんどんと大きくなっていくだけでなく、イボを中心に周囲にどんどん拡大していきます。

そして足裏にできたら圧迫されて痛みが生じたり、手や指にできるとその見た目も気になるという意味で厄介な病気です。

イボの治療は1~2週間おきの通院で液体窒素で凍結する治療を行います。多くの施設では綿棒で当てたりしますが、当院ではクライオプロというスプレータイプの器具を使用しています。

イボの治療に関してはもう数十年以上この液体窒素療法が主流となっています。他には炭酸ガスレーザーを使用して一気に削り取るというやり方もありますが、保険適用外の治療(自費診療)であること、麻酔注射が必要であること(注射が痛い)、取れたとしてもまた再発することもあるため慎重に選択する必要があります。

患者さんにとって負担なのがその痛みだけでなく、通院の頻度が挙げられます。1~2回の処置で取ることはなかなか難しいのです。

基本的にウイルス感染なので人間の免疫システムに検知されて攻撃が行われればイボも取れそうなものなのですが、このパピローマウイルスは皮膚の角層が大好きなウイルスです。

なので免疫担当細胞が皮膚の基底層と呼ばれる強固なバリアを超え、角層まで達してその威力を発揮することがなかなか難しいからイボは免疫システムによる排除が難しいのではないかと考えられます。

じゃあ他にイボに対する効果的な治療法はないのか・・・、と言われれば一つあります。

それは・・・

「必ず取れる!取ってみせる!」と患者さんが気合を入れることです。

おいおい、スクールウォーズの観すぎでとうとう医学を捨てて根性論に走ったのか?と思われるかもしれませんが、

実は人間の免疫システムはメンタルの面からも影響を受けている可能性があります(もちろん科学的なエビデンスはありません)。

昔から「病は気から」と言われていましたが、ストレスやメンタル面が病気の発症に多くかかわっていると考えられているものは多々あります。

蕁麻疹は疲労やストレスでサブスタンスPという物質が体内に増加することで発症しやすくなることが分かっていますし、ストレスがあると胃酸の分泌過多で胃が痛くなるという経験もされたことがあるのではないでしょうか?

そんななか、「メンタルがイボ治療にメチャクチャ関わってたんじゃないか?」という事例が依然ありました。

ある日両足底にイボが20個くらい多発している学生さんが受診。そしてその学生さんは3か月後にアメリカに留学する予定でした。

留学前にイボを治して欲しい!と言われたのですが、やることは1~2週おきの液体窒素療法…。

けどその学生さんは「必ず取りたいので頑張って通院するので治療をお願いします!」と超前向きな姿勢で治療に取り組んでいきました。

そして留学直前の3週間前にはそれまでビクともしなかったイボがポロポロ取れだし、留学前の最終の診察日にはあれだけたくさんあったイボは完全に消失していました。

これは私もビックリ。

やはり医療は投薬・処置などを受けるだけで「どうせ治らないんじゃないか?」と考えるより「絶対に治してやる!」という患者さん側の気持ちが病気の治療には必要不可欠。そしてこれこそが患者さんと医療者が一緒に病気に立ち向かっていきましょうという二人三脚の医療の在り方だと感じました。

イボがなかなか治らない、どうせ治らないんじゃないか?と思う前に、絶対に治る!と前向きに考え一緒に治療を継続していきましょう!

 

それでは今日も健やかな肌で素敵な1日を過ごしていきましょう!

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