「○○が出てます」という言葉にアレルギー反応を起こす | 福岡県福津市の『よしき皮膚科・形成外科』(アトピー性皮膚炎・巻き爪の治療、美容脱毛など)

診療所日記

「○○が出てます」という言葉にアレルギー反応を起こす

おはようございます!よしき皮膚科・形成外科、院長の吉木です。

それでは本日の診療所日記をお届けいたします。

ああ、もう、ムズムズする!

「1週間前から○○さんの体幹に発赤疹を認めます。」

「体のあちこちに膨隆疹が出ています。」

一見普通に思えるこの文章、我々皮膚科医が見たらその瞬間、

その皮膚科医の血圧は上昇・下降を繰り返し、背部から頭頂部に至るまで何とも言えないゾワゾワ、ムズムズした感覚を覚え、最悪思考停止に至ります。

なぜそのようなことが起こるのかご説明いたします。

まず皮膚科医が皮膚科医として生きる道を選んだ時、まずDNAのレベルにまで叩き込まれるのが「形態診断学用語」です。

これをマスターしておかない事には皮膚の状態、皮疹の性情を正確に表現することができないだけでなく、言ってみれば皮膚科における共通言語でもあります。

平らなものは、小さく盛り上がっているものを丘疹、さらに大きくなると結節、デカいと腫瘤と言います。さらに平らなものでも色がついてれば色素斑、色が白く抜けていれば脱色素斑、さらに赤色で血管が拡張しているものを紅斑、出血によるものは紫斑などなど皮疹の大きさ、色合いなどによって皮膚科医が見ればその所見を見れば脳内で明確にイメージできるような言葉を使って所見は表現されます。

そんな形態診断学用語のなかに「発赤疹」「膨隆疹」という言葉は存在しないのです!

(あー、もう、書いてるだけで気持ち悪くなる・・・。)

まあ言いたいことやどんな皮疹なのかはワカルのはワカルのですが、どこの誰が言いだしたか分からないこのヘンテコな言葉はまるでドラクエで言えばパペットマンが放ってくる「ふしぎなおどり」のごとく、皮膚科医のMPをガンガン削ってくるのです

またプログラムのバグのようにまるでメインルーチンからサブルーチンに入ったままメインルーチンに抜け出せないかの如く、所見から論理的に診断を推論していく過程の妨げになるのであります(これは言い過ぎw)。

ちなみにこの現象は日本皮膚科学会が行った全国の皮膚科医を対象とした大規模調査によって証明されています。

・・・ウソです。

が! 周りにいるほとんどの皮膚科医に共通する現象であることは間違いありません(笑)

 

もし皆さんが「あれ?この医者、本当に皮膚科専門医?」と疑った場合にはその医者の前で

「ボウリュウシン!ホッセキシン!」と繰り返し唱えてみてその医者の顔色がだんだんと悪くなってくるようでしたら、その医者は間違いなく皮膚科専門医ですのでご安心ください。

 

私も今回の診療所日記を書いているだけですでに「MPがたりない!」状態になってきました。

それでは今日はこの辺で切り上げないと今日の診療に影響が出そうですので・・・。

 

それでは今日も健やかな肌で素敵な1日を過ごしていきましょう!

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