洗っても落ちない頭のフケ | 福岡県福津市の『よしき皮膚科・形成外科』(アトピー性皮膚炎・巻き爪の治療、美容脱毛など)

診療所日記

洗っても落ちない頭のフケ

おはようございます!よしき皮膚科・形成外科、院長の吉木です。

それでは本日の診療所日記をお届けいたします。

洗っても洗ってもどんどん落ちてくる・・・

色の黒い服を着ていると肩回りに白いフケが落ちてきて目立つ・・・。

そこでシャンプーを変えたり、1日に何度も洗ったりして頭皮のフケを頑張って洗い落とそうとしていませんか?

これは逆にフケをどんどん増やすことに繋がる危険性があります!

頭皮の「フケ」の原因としては

  • 乾燥によりカサカサしている
  • 一般的な「湿疹」を起こしている
  • 脂漏性湿疹
  • 尋常性乾癬

の4つが考えられます。

頭皮は脂漏部位と呼ばれる部位のひとつであり、顔・胸・背中などと同様一般的には脂腺が発達していて比較的乾燥には強い部位とされています。

しかし頭皮を洗いすぎたり、冬場の乾燥した空気の下ではカサカサしてしまうこともあります。このような状態で頭皮をガンガン洗いすぎてしまうと余計に頭皮が乾燥して傷んでしまうためぽろぽろと粉を吹くような状態になってしまいます。

また乾燥が原因で、またヘアカラーなどでかぶれを起こすと頭皮には「湿疹」が生じてしまいます。

そもそも湿疹ってなに?という話ですが、実は湿疹は免疫反応のひとつであり異物が侵入したり傷んで使い物にならなくなってしまった皮膚を免疫反応によって皮膚そのものを破壊する反応です

そして免疫細胞が破壊した皮膚がボロボロと剥がれ落ちていくため頭皮では特にフケとしてボロボロはがれてしまいます。

なのでフケを洗い落とそうと過剰に洗いすぎることは余計に皮膚を破壊してしまう悪循環になってしまうので、フケを洗い落とそうとする行動はやめて、お顔などと同じようにしっかり泡立てて優しく洗った後はしっかりとシャンプーをすすぐだけにしておくようにしましょう。

またネットで「フケ」「原因」などのキーワードで調べるとトップに出てくる検索結果として脂漏性湿疹という病気が出てくるのではないでしょうか?

これも湿疹のひとつになるのですが、原因は頭皮など皮膚の脂が大好きなカビ(マラセチア菌)が脂を分解し、それが原因となって生じる湿疹です。

このマラセチアというカビは皮膚の常在菌であり、みんな皮膚に持っているカビなので不潔にしているから増えるというものではないので安心してください。

脂漏性湿疹の治療としてはカビの増殖を抑えるお薬(抗真菌薬)を基本として、炎症が強い場合にはステロイド外用剤を併用したりして治療するのですが一度治っても繰り返すことの多い厄介な病気のひとつです。

また中には尋常性乾癬という病気によって頭皮に大量のフケが発生していることもあります。

尋常性乾癬は肘・膝・スネ・腰など衣服などとの摩擦が起こしやすい部位に皮疹が良くみられますがなぜか頭皮にもよく症状が見られます。脂漏性湿疹、と診断して治療していてもなかなか治らないだけでなく頭皮の髪の毛を超えておでこにまで発疹が見られる場合は尋常性乾癬の可能性が高いです。また尋常性乾癬の皮疹はケブネル現象と言って外部からの物理的な刺激を受けた部位に生じる性質を持っているため、フケを落とそうと強く洗う行為は余計に乾癬の皮疹を悪くする可能性があります。

こちらについては脂漏性湿疹以上に難治性の慢性疾患とされていますが、適切な治療を継続して行うことで皮疹が少ない状態を維持することができるようになってきました。塗り薬だけでコントロールが難しい場合は乾癬治療に特化した飲み薬以外にも生物製剤を使用した治療も行えるようになっています。

 

頭皮のフケと言ってもそれぞれの原因によって治療法は異なりますが、すべてに共通して言えることは「洗いすぎない、擦りすぎない」ということです。

フケが多くて困る・・・という方についてもお気軽に受診してくださいね!

 

それでは今日も健やかな肌で素敵な1日を過ごしていきましょう!

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