海外のニキビ薬:外用トレチノイン編 | 福岡県福津市の『よしき皮膚科・形成外科』(アトピー性皮膚炎・巻き爪の治療、美容脱毛など)

診療所日記

海外のニキビ薬:外用トレチノイン編

おはようございます!よしき皮膚科・形成外科、院長の吉木です。

それでは本日の診療所日記をお届けいたします。

アメリカの外用ニキビ薬

わが国ではディフェリンゲル(アダパレン)、ベピオ(過酸化ベンゾイル)、エピデュオゲル(アダパレン+過酸化ベンゾイル)の3つが保険適用で処方されるお薬になっています。

この中でアダパレンはレチノイド(ビタミンA誘導体)で毛穴つまりを解消する効果を持つお薬です。

またアメリカ合衆国などではこのほかにトレチノインというレチノイド含有のクリームを処方されることも多いようです。

トレチノインと言えばわが国では主にシミやシワに対する美容目的で自費での処方をされることが多いのでご存じの方も多いかもしれません。(当院でもレチノインゲルを扱っています♪)

そして今回、米国でニキビに対して処方されている「トレチノインクリーム」を入手いたしましたのでちょっとレビューしてみようと思います!

 

まずおもわずニヤついてしまうほどのその無骨な入れ物とその大きさ(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

一緒に写っているのは湿疹などの治療に用いるロコイド軟膏ですが、それと比較するとその大きさがおわかりいただけるかと思います。

以前も海外の外用剤を手にしたことがあるのですが、同じ金属製のチューブでも日本製の方がチューブを押さえて薬を出すときのしなやかさが全然違います。要するにアチラのお薬はチューブが硬い(笑)

そして手、顔に塗ってみた感じですが、塗り心地自体は悪くありません。普通のクリームという感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

臭いについても、全くの無臭という感じですね。個人的にはアメリカの雑貨屋さんのような香りがするのでは・・・?と先入観を抱いていたのですが、ちょっと残念(笑)

そして塗って1時間ほど様子をみてみたのですが、アダパレンゲルによくみられる刺激症状みたいなものは(私は)全然感じられませんでし・・・いや、書いててちょっとヒリヒリした感じ?があるような無いような・・・。いずれにしても特に気になるほどのものではありませんでした。

日本国内で処方されている毛穴のつまりを取るお薬はすべてがゲルタイプかローションタイプなのでちょっと新鮮な感じがしました。我が国ではやっぱり塗った後の「白残り感」を気にされる方が多いから透明なゲルやローションタイプにしたのかな?なんて想像してしまいます。

ちなみにビタミンA誘導体の含有されているお薬については外用剤以外にもイソトレチノインの内服薬もあります。

難治性ニキビの「切り札」として欧米では30年以上前から広く使用されていますが、こちらもまだ日本では保険適用となっておらず自由診療においてのみ処方が可能なお薬となっています。

当院でも多く処方しているお薬ですが、その効果はかなり期待できるもので重症のニキビについてまさに最後の切り札といった感じでほとんどの方においてニキビの改善効果を認めます。

ただこちらも妊婦さんは内服できないといった制限、年齢による制限、乾燥肌など副作用も多く持ち合わせているため基本的に医師の指導の下で処方するお薬となっています。

もし一般的な保険診療でのニキビ治療だとなかなかコントロールが難しい・・・とお悩みの方についてもお気軽にご相談ください!

いや~それにしても海外で使用されているお薬を直接見て触って塗ってみることも皮膚科医として良い経験になりました。

 

それでは今日も健やかな肌で素敵な1日を過ごしていきましょう!

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