「ケロイド」ってなに? | 福岡県福津市の『よしき皮膚科・形成外科』(アトピー性皮膚炎・巻き爪の治療、美容脱毛など)

診療所日記

「ケロイド」ってなに?

おはようございます!よしき皮膚科・形成外科、院長の吉木です。

それでは本日の診療所日記をお届けいたします。

その傷跡はケロイドとは言いません。

手術や美容皮膚科の施術前にケロイド体質かどうかということはチェック項目の一つになっています。

そんな時に「私、傷跡がケロイドになるんです」と言われる方のその傷をみるとほとんどがケロイドではなかったりします

傷跡が残っていてもその傷が白く、平らで盛り上がっていない場合、それは「萎縮性瘢痕」と言ってケロイドとは全く別物であり、むしろ跡が残るような傷の中でも我々からするととても良い治り方をしている傷と言えます。

どんな傷をケロイドというの?

ケガをした場合、皮膚の真皮を超えるか超えないかで傷跡が残るか残らないかがある程度決まってしまいます。

真皮を超えずごく表面までの深さにとどまっているものは1週間もすれば皮膚は再生し、数カ月もすれば赤みや色素沈着は完全に消えてしまいます。

真皮を超えた場合でも時間が経てばキレイに治癒することがありますが、脂肪組織まで達してしまったら多くの場合は傷跡が残ってしまいます。

傷跡は「瘢痕組織」によって皮膚がふさがれるために生じます。瘢痕組織は傷を埋めるためのパテのようなもので、ケガをしたとき、生物の体はまずこのパテで傷を埋めて傷を塞ごうとします。

傷がふさがったらこのパテは徐々に吸収されていくのですが、人によってこのパテが吸収されるどころか勝手にどんどん増えていき傷跡が盛り上がってくることがあります。

この盛り上がり方が傷跡の範囲内で収まっているものを「肥厚性瘢痕」と言い、傷跡の範囲を超えてどんどん硬く盛り上がってくるものを「ケロイド」と言います。

症状としてはその部位が痒い、痛いことが多く、何よりもその見た目を気にして受診することが多いです。

好発部位は胸、肩、背中が圧倒的に多くケガや手術後の傷だけでなく、ニキビの炎症後から生じる事も多くみられます。

ケロイドの治療

ケロイドは皮膚に傷を生じる事で発生します。

ですのでまずはテーピングなどによる患部の圧迫にあわせて、ステロイドの塗り薬や貼り薬、ステロイド(ケナコルト®)の注射、トラニラストという傷を軟らかくする飲み薬といった保存的な治療が第一選択となります。

いずれにしても数か月~数年といった治療が必要なだけでなく盛り上がりが平らになっても萎縮性瘢痕が残りますが、痒み・痛みなどの不快な症状は徐々に改善することが期待できます。

手術による治療は再度ケロイドのある部位に再度傷を生じさせることになるため、数か月~数年保存的な治療を行っても効果の見られないケロイドに対して行う最後の手段、ということになります。

術後もケロイドの再発を予防するため術後の創部に電子線(放射線治療)を照射することをルーチンとしているため、手術によるケロイドの治療を希望される方は放射線治療施設のある大学病院へご紹介させていただいたいます。

 

ケロイドは痒み、傷みもですが何よりその赤く盛り上がった見た目がとても気になりますよね。

当院でもまずは塗り薬、貼り薬、内服薬などの保存的治療から行うことを前提に治療を行っています。その上でケロイドに対してその赤みや盛り上がりを少しでも早く薄くする目的でIPL(Nordlys)を使用した美容皮膚科的な治療も行っています

もしケロイドで困っていらしてて通常の保険診療ではなかなか反応が見られない、けど手術による治療はしたくないなぁ、と感じていらっしゃる方はお力になれるかもしれませんのでぜひ一度ご相談ください!

 

それでは今日も健やかな肌で素敵な1日を過ごしていきましょう!

美容皮膚科はこちら(美容皮膚科)

Cosmetic Dermatology