「この傷跡、残りますか?」 | 福岡県福津市の『よしき皮膚科・形成外科』(アトピー性皮膚炎・巻き爪の治療、美容脱毛など)

診療所日記

「この傷跡、残りますか?」

おはようございます、院長の吉木です!

それでは本日の診療所日記をお届けいたします。

傷跡が残るか残らないかは、傷の深さによります

いきなり結論から申し上げますと跡が残る傷と残らない傷の違いは傷の深さによります。

皮膚は表面から、①角層、②表皮、③真皮、④皮下組織の順番に構成されています。

ケガの深さが②表皮から③真皮の浅いところまでであれば

間違いなく傷跡が残ることはありません。

しかし④真皮の深いところから真皮全部まで欠損するようなケガの場合

傷跡が残る可能性が高いです。

これは皮膚が再生するにあたって真皮まで欠損した場合は「瘢痕」と呼ばれる組織で

そのケガの部位がふさがるようにして治っていくためです。

例えば車をぶつけてしまった!時を想像してみましょう。

ボディの一部が軽く凹んだだけであれば内側から叩いて元の状態にすることができますが

ボディに深い凹みや穴が開いてしまった場合、パテを盛ってその場所を塞ぐのと同じで

全く同じ素材で表面を治すことができないのと同じです。

ケガをしたときに形成外科を受診したら傷跡が消えてなくなるのか?

よくケガをしたり、救急外来でケガの処置を行った後で

「形成外科を受診すれば傷跡がきれいになると言われた」と受診される患者さんがいらっしゃいます。

残念ですが、実は形成外科を受診しても真皮を超えたケガであれば傷跡が全く消えてなくなることはありません。

ただ傷の部位、体質やその後のケアの仕方によって少しでも目立ちにくくなるようにすることが期待できます。

また数か月、数年と時間の経過によって目立たなくなっていくことが多いです。

もしその上で少しでも傷を目立たなくしたい、という希望があれば

その傷の状態によってレーザーやIPLを使用した治療法もあります。

それでも完全に傷を消す、ということは現代の医療をもってしてもなかなか難しいところです・・・。

このように「ケガや術後の傷を少しでも目立たなくしていくこと」が皮膚科医・形成外科医の役割と思ってください。

 

それでは本日も健やかな肌で素敵な一日を過ごしていきましょう!

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