5月終わりころより「虫」による皮膚被害が増えてきました。
蚊、ダニ、ノミ、毛虫・・・などによる様々な皮膚への被害が増えています
中でも昨年に診療所日記でも取り上げた「やけど虫」による被害も散見されます。
この「やけど虫」に関する被害について日本経済新聞社様より取材を受けました。
こちらの記事にも載っているのですが、実は福津周辺で「やけど虫」被害の患者さんをすでに4人診察しています。
中には当初「何かにかぶれたのかな?」という軽い皮膚炎状態から翌日には強い水疱を作り再来されるという患者さんもいらっしゃいました。
やけど虫、正式名称は「アオバアリガタハネカクシ」という虫で赤と黒の非常にわかりやすい虫です。
*院長画*
人間に限らず「生き物」は皮膚に異物が付着していると本能的に「払う」、または「掻く」という行動に出てしまいます。
実はこの「払う」「掻く」という行動は「異物を排除するという目的」の非常に原始的な免疫反応のひとつです。
えっ?免疫反応??と思われる方も多いのではないでしょうか?
アトピー性皮膚炎など皮膚に痒みを生じさせる皮膚疾患を考えるにあたりこの「掻把行動」は非常に重要なことですのでこのあたりは後日もっと詳しく皆さんにお伝えいたします。
そのまま皮膚から異物が除去できればいいのですが、このやけど虫の場合払った際につぶしてしまうと非常に強い皮膚炎が生じ
皮膚を激しく破壊してしまいます。
見た目が非常に怖い虫ですが、慌てずに吹き飛ばすなどしてなるべく直接触れないよう気を付けてください。