おはようございます!よしき皮膚科・形成外科、院長の吉木です。
それでは本日の診療所日記をお届けいたします。
ピリピリ、チクチク、水疱
病院・クリニックで「口唇ヘルペスですね」と診断、治療を受けたことはありませんか?
過去に単純ヘルペスウイルスⅠ型に感染すると、このウイルスは神経節と呼ばれる神経の一部にずっと潜み続け一生消えることはありません。
初回の感染時にはヘルペス特有のピリピリ、水疱といった症状よりもさらに強い症状が出ることがあり、発熱などの全身症状とともに口内炎のような発疹が強く表れたりなど、いわゆる普通の「風邪」のような症状の方が目立つことが多いようです。
そして疲労などによって皮膚の免疫バランスが崩れて防御システムが弱くなってくるとウイルスが再活性化し、神経に一致した部位で痛みや水疱を生じる病気です。
ヘルペスについては抗ウイルス薬の内服を行って、早期にウイルスの増殖を抑制することで被害を最小限するという治療を行います。
そして実は紫外線が皮膚の免疫反応を抑制する作用があるため、夏場も口唇ヘルペスの患者さんは増える傾向にあります。
過去に口唇ヘルペスと診断され治療を受けたことある方については、しっかりとした紫外線対策を特に心がけ、口唇ヘルペスの発症を予防することが期待できます。
またなかには数か月に1回口唇ヘルペスを繰り返しているという患者さんもいらっしゃいます。
口唇ヘルペスのベテランになってくると(なりたくないですよね)「ヘルペスが出る前に皮膚にピリピリした前兆が感じられる」ようになってきます。
この「あ、ヘルペスが出そう」という状態で前もって内服するという治療法が数年前から保険適用となっています。
それがPIT(Patient Initiated Therapy)と呼ばれる治療法です。
年に3回以上口唇ヘルペスと診断されている患者さんが対象となり、再発のサインである唇の「ピリピリ、チクチクする」といった違和感を感じた時点で抗ウイルス薬を1日分内服するという治療法となります。
つまりウイルスが増殖しだすごく初期の段階で治療を行うことで顔に現れる水疱などの症状をなるべく軽く済ませようということですね。
皆さんの中でしょっちゅうヘルペスが出て困っている…という方がいらっしゃいましたら一度当院を含めお近くの皮膚科でご相談されてみてください!
それでは今日も健やかな肌で素敵な1日を過ごしていきましょう!