おはようございます!よしき皮膚科・形成外科院長の吉木です。
それでは本日の診療所日記をお届けいたします。
「首にプツプツしたイボができて、ひっかかったりして気になるんです」という方はいませんか?
首元にできる小さなできもの、いわゆる軟性線維腫(アクロコルドン)というものです。
基本的に良性のデキモノなんですが、原因はネックレスや服の襟が触れることによって皮膚が刺激されることと言われています。
そして心配なのが、自己処置です。
- 自分で引きちぎったりして切ってしまう
- 市販の薬(塗り薬、飲み薬)を試してみる
こうした対応、炎症を起こして悪化させてしまうことがたまにあるのであまりお勧めできません。
あとイボに対してヨクイニンという飲み薬があるのですが、あのお薬が効くとされているのはいわゆるウイルス性のイボに対してのみであるとされており、処方箋で出す場合においても尋常性疣贅もしくは青年性扁平疣贅というウイルス性のイボにしか保険適用になっていません。
つまり首のイボに対しては全く効果がないということも知っておいてください。
ではどのような治療法があるのか?ということですが、
- 液体窒素を使用して凍らせて取る方法
- 炭酸ガスレーザーで蒸散させる方法
- 滅菌された清潔なハサミで切除する方法
の3つがあります。
実はこの3つの中で一番手っ取り早く、術後の仕上がりが目立たないのが3のハサミで除去する方法だったりします。ただしこの方法で取れるのはイボの中でも大きさが1~2mm程度で、皮膚とのつながりが細いものに限られます。それ以外のイボは1の液体窒素による治療や2の炭酸ガスレーザーで蒸散させる方法を行って除去することになります。
液体窒素療法での治療も保険適用で可能なのですが厳密にいうと「引っかかって痛みを伴ったり炎症を生じているイボ」いわゆる日常生活に支障が出ているものが適用になるとされています。またこちらはイボが取れるまで1~2週間に1回程度の通院が必要なことと、イボが取れた後の術後の色素沈着が半年から1年、場合によっては数年残ることもあります。
炭酸ガスレーザーによる治療は保険適用外の治療となっていますが、ピンポイントで組織を蒸散させるので繰り返し通院する必要が少なく、跡も残りにくいのが特徴です。
診察の上ではイボの大きさ、形、部位などで皆さんの希望・ライフスタイルに合わせた治療を一緒に考えていくようにしています。
明日からできることは、まず鏡で首元を確認してみましょう。気になるものがあれば、自己判断せずにご相談くださいね。
それでは、健やかな肌で素敵な一日を過ごしていきましょう!