おはようございます!よしき皮膚科・形成外科、院長の吉木です。
それでは本日の診療所日記をお届けいたします。
痛くない、というかメチャクチャ痒い
連休後半のある日、私のお腹にこのような発疹が現れたワタクシ(だらしないお腹の写真で恐縮です)

下腹部正中、やや右側にブツブツした赤い発疹が・・・。
こういった発疹を「集簇性丘疹」と言いますが、これをみた瞬間
帯状疱疹?
と一瞬思ったのですが、発疹が出ている割には全然痛くない。というかむしろメチャクチャ痒い!
実は10年以上前にも同じような症状になったことを即座に思い出しました。
実は私金属アレルギーを持っているんです。
金属アレルギーになった原因はゴルフの練習です。
10年以上前の事なんですが、汗をガンガンかきながら打ちっぱなしでゴルフの練習をしていた際、金属製のベルトのバックルがお腹にあたっていたため汗で微量の金属が溶け出し、それによってある金属に感作されたことが原因です。
以来、ベルトのバックルはプラスチック製にしたり、金属製のバックルが付いたベルトを付ける時はシャツを入れたりして直接皮膚に勤続が触れないようにしていたのですが、おそらく連休初めころに草むしりをしたときに汗をかいたのでまたそこだけ金属イオンが浸透してきたのかと思われます・・・。
あらゆる金属がアレルギー反応を生じる可能性があるのですが、金属アレルギーを生じる金属第1位は
ニッケルです。
私も過去に金属パッチテストを行った結果、見事にニッケルに対して陽性反応が出ました。
一度体が特定の物質に対して免疫反応を起こすようになると、2回目以降は効率的にその異物を排除するためのメモリーT細胞というリンパ球が生成されるのですが、この細胞を完全にリセットすることは非常に困難です。
なのでこれからもひたすらニッケル含有の製品との接触を避けることが何よりの対策となるのですが、今回は完全に気が抜けていました。
ニッケルはアクセサリーなどを含め多くの合金に含まれている金属なのでもし毎回あのアクセサリーを身に付けると付けたところがメチャクチャ痒くなったり腫れたりする!という場合は金属アレルギーが成立している可能性もあります。
心配な場合は私のように金属パッチテストによって原因となっている金属を特定することも可能です。
が!
金属パッチテストは金属の含まれた水溶液を皮膚に貼ってその反応を見る検査です。
ということはこれまで特定の金属にアレルギー反応を起こしていなかった方に対して、検査をすることで経皮感作が生じ
金属アレルギーを成立させる可能性もある検査でもあるとということです。
なのでよっぽど金属アレルギーと思われる症状で困っている方に対してのみ行うべきであり、
とりあえずやってみたいからやるという検査ではないことを患者さんも、特に歯科の先生方においてもご理解いただけると幸いです。
今回の私のように「金属が接している部位にのみ毎回明らかに接触皮膚炎反応が生じている」という場合、まずは金属パッチテストするのではなく、原因と思われる金属との接触を避けるだけで再発が無いという事でしたらそれだけでもほとんど診断が確定することもあります。
あらゆる病気において重要なこととして、まずは「原因をもとから断つ」ということを意識してみてください。
病気はなってから治すのではなく、ならないように気を付けるという予防医学の考えがこれからの医療においてとても重要なポイントです。
シミ、シワなど美容皮膚科的なトラブルも紫外線という原因が分かっているのであればそれをなるべく回避するようなケアをするのと同じですね。
もちろんあらゆるケアをしていても、その上で何かしらトラブルが出た場合には医学の力をかりて何とかしてみましょう!
それでは今日も健やかな肌で素敵な1日を過ごしていきましょう!