おはようございます、よしき皮膚科・形成外科、院長の吉木です!
それでは今日の診療所日記をお届けいたします。
痒いミミズばれ。けどすぐ消える。
「昨日蚊に刺されたような痒いミミズばれができました。けど今日は跡形もありません」
という主訴で来院された場合、まずは蕁麻疹を考えます。
原因は何?と思われるかもしれませんが、蕁麻疹についてはその80%に直接的な原因は無いことが分かっています。
ですので蕁麻疹については安易に採血によるアレルギー検査を行うことは慎むべきである、とされています。
もちろん毎回特定の食材が含まれた食事を食べると酷い蕁麻疹が出るなどの場合はアナフィラキシーショックのリスクも考えられるため、そういった場合は採血によるアレルゲンの特定を行うべきです。
蕁麻疹の治療
まずなにより蕁麻疹についてはその症状が治まるまで抗ヒスタミン薬による飲み薬を使用した治療を行います。
約90%の患者さんが1週間以内にその症状が落ち着いていきますが、処方されたお薬は必ずキッチリと飲み切るようにして、蕁麻疹が出たときに飲むことは行わないようにしてください。
残りの10%の患者さんで1週間どころか飲み薬を使っても数週間以上蕁麻疹が出たり引っ込んだりする方がいます。じんましんの治療ガイドライン上では6週間を超えて症状が続く蕁麻疹を「慢性蕁麻疹」と定義します。
慢性蕁麻疹の場合蕁麻疹が出なくなるまで内服を継続し、蕁麻疹が出てこなくなったら徐々に内服の間隔をあけてゆっくりと減量していくという操作が必要となり、数か月、場合によっては数年以上内服を行う必要があります。
また中にはどれだけ内服治療を行っても激しい蕁麻疹がでて日常生活にも支障が出て困る、という患者さんが一定数いらっしゃいます。
その場合一時的にステロイドの内服を行うこともありますが、ステロイドの内服を中止したらまた再燃ということもありそのようなコントロールの難しい蕁麻疹の場合はデュピクセント®、ゾレア®といった生物製剤を使用することができるようになってきました。
もし慢性蕁麻疹出内服治療をしている方でなかなかコントロールが難しい、という方は一度お近くの皮膚科専門医のいる皮膚科でご相談されてみてください!
それでは本日も健やかな肌で素敵な一日を過ごしていきましょう!