「へっぴり虫」の被害 | 福岡県福津市の『よしき皮膚科・形成外科』(アトピー性皮膚炎・巻き爪の治療、美容脱毛など)

診療所日記

「へっぴり虫」の被害

昨日のことです

「手に茶色いアザみたいなのが突然できて・・・」

と幼稚園児のお子さんがお母さんに連れられて受診されました。

痛み、痒みなどは全くないそうです。

(*ご家族の許可を得て掲載しています)

これを見て

「〇〇くん、よく虫を捕まえて遊んでいませんか?」と聞くと

「ええ、よくダンゴムシとか『虫を捕まえて遊んでます』けど。」との答え。

ほぼ間違いなく「へっぴり虫」による皮膚の色素沈着です!

通称へっぴり虫、正式名称を「ミイデラゴミムシ」と言います。

ミイデラゴミムシと聞いてピンときた方はいませんか?

そうです、あの有名な漫画「テラフォーマーズ」の第1巻にも

その能力をモザイクオーガン手術で移植された戦士がいましたねw

この虫を掴むと「ブッ」という音とともにお尻からベンゾキノンと呼ばれる

物質を含むガスを噴出するため「へっぴり虫(屁っぴり虫)」と呼ばれています。

ガスが付着した部位は茶色く色素沈着するのですが数日で自然に消退するので

特に治療の必要はありませんのでご安心を。

 

近年は環境の変化によりその個体数は激減しているようでして

非常にレアな虫による皮膚への被害(特に健康被害はありませんが・・・)です。

指先などに謎の茶色い色素沈着が生じていたら

へっぴり虫に屁をかまされた可能性がありますよ~!