5月中旬から蚊やチャドクガによる被害が増えてきましたが
今年もやけど虫(アオバアリガタハネカクシ)による被害も散見されるようになりました。
当院ではすでに5人ほどアオバアリガタハネカクシによる線状皮膚炎の患者さんをみております。
(患者さんの了承を得て写真を掲載しています。無断転載はご遠慮ください。)
この方は「庭で草むしりして、気づいたら水疱がたくさん出てきました」とのことで受診されました。
一般的な「かぶれ」と異なり、ペデリンという毒素による一次刺激性の接触皮膚炎であるため
ステロイド外用剤はなかなか効果が期待できないとされています。
炎症が強く起きていた場合、皮膚が治った後も数か月色素沈着が残ってしまうこともあります。
虫による被害は100%完全に予防することは難しいですが
屋外で遊んだり、庭仕事・農作業をされる場合はなるべく長袖の衣類を着ることで
虫に刺されたり、虫の毒素で皮膚炎を起こすことはある程度回避できます。
虫刺されもそれ以外の病気も「予防」が重要ですね!