おはようございます!よしき皮膚科・形成外科、院長の吉木です。
それでは本日の診療所日記をお届けいたします。
すぐ病院に行っても何もしないこともある
帯状疱疹についてネット検索したり、AIに聞いたり中にはテレビなどのマスコミ情報でも「帯状疱疹は早めに治療することが重要」といわれると思います。
これは間違いない事実ですし、帯状疱疹と診断したら早期にウイルスの増殖を抑えるお薬を使用してそれ以上神経の破壊が生じないよう手を打つ必要があります。
帯状疱疹はウイルスが神経を破壊する病気であり、起こりうる合併症で一番困るのが帯状疱疹後の神経障害です。
患部の傷み、痺れが長期間続いたり、顔の顔面神経に感染すると顔面神経麻痺を生じることもあるため早期診断・早期治療がとても重要です。
さてここで問題となるのが「診断」です。
帯状疱疹に見られる典型的な発疹(神経の走行に沿った水疱、集簇性水疱)を生じていれば診断は用意ですが、単に「腕、あし、背中が痛い」から帯状疱疹ということはなく、それ以外の痛みを生じる病気の可能性も考えられます。
ですのでからだのどこかに痛みがあるけど皮膚に何の発疹も見られないという患者さんが受診された場合「帯状疱疹のようなウイルス系の病気の場合、症状が出るまで数日かかることがあります。まずは慌てず3~4日様子をみてみましょう。その上で水ぶくれのような発疹が生じたら再度受診してください」とお伝えすることがあります。
心配な気持ちもよーくわかります!その上で我々皮膚科医、さらに保険診療を預かる保険医の立場としては患者さんに結果として不必要な処方・処置を行うことは厳に慎むようその考えを厳しく指導され、植え付けられているんです。
採血による検査で診断がつかないか?と言われればもちろんあります・・・がしかし!採血による検査を行っても検査結果が出るのはだいたい1週間かかります。結局数日待たないといけないんですね。
結局のところ帯状疱疹の診断で一番重要なのが皮疹の有無ということになってくるんです。
さてそこで出てくるの疑問がおそらく「隠れ帯状疱疹」と呼ばれる発疹を伴わない帯状疱疹はどうするんだ?ということでしょう。
当然、ピリピリ、チクチクした痛みが神経の走行に沿って生じていて筋肉や骨格など整形外科的な要因が明らかに除外される場合には帯状疱疹の初期もしくは隠れ帯状疱疹として投薬治療を行うのでご安心ください。
「体のこの1点だけが痛い」とか「神経走行からは明らかに外れたところまで痛い」という場合には帯状疱疹の可能性はかなり低い、というお話です。
まずなにより50歳以上の方は帯状疱疹についてはワクチンによる予防ができる時代になってきました。
病気は何より予防が重要です。病気になってから対応するのではなくならないように努めるよう意識しましょう。
当院でも帯状疱疹ワクチンの接種を行っていますが予約制となっていますので、気になる方はまずはお電話などでのお問い合わせ、ご予約をお願いいたします!
それでは今日も健やかな肌で素敵な1日を過ごしていきましょう!